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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第6章 ティアの小学生生活
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第75話 ティアと武瑠


 あの後、すぐに私の体力が底をついて私は倒れた。そして、気づいたら保健室で寝ていた。


「起きたね。ティアちゃん」

「先生」

「先生の勝ちですよ」


 貸しを作る訳にもいかないからここは認めるべきだね。


「そうですね。約束は守りますよ」

「わかった、じゃあ武瑠くんと着替えてきてね」


 武瑠と?


「武瑠くんずっと外で待ってるからね、はいこれ着替え」


 迷惑掛けちゃったかな……


「ありがとうございます」

「じゃあ先生は教室に戻るからね」


 先生は保健室から出ていった。そして武瑠が入ってきた。


「ティア、大丈夫か?」

「大丈夫だよ。体力がなくなっただけだし」

「そうか……じゃあさっさと着替えて戻るぞ」

「うん、そうだね」


 そう言ってベッドから降りようとする。


ペタンっ!

「?」

「どうした? そんなところで座りこんで?」


 あれ? 体にあまり力が入らないんだけど。どうしてかな?


「力が入らないんだけど」

「え?」

「力が入らないから着替えさせて!」


 凄い恥ずかしいけど保健室の先生は今日は上級生の校外学習でいないから武瑠に着替えさせて貰うしかない。


「わかった」


 武瑠が私の体操服を脱がしていく。


「武瑠、恥ずかしいよぉ……」

「我慢しろ」


 そして私はパンツだけになった。なぜ?


「ほら着せるぞ」

「んっ……」


 そして着替えさせて貰った。スカートを履かして貰う時に武瑠が転んで私のパンツが脱げて私のあそこが触られた……


「もうお嫁に行けない……」

「そんな訳ないだろ! 俺が貰うんだから!」


 気持ちは嬉しいようで、少し不愉快な感じだった……そういえば武くんがラブコメ体質を少し持ってた気がする。

 その後、武瑠が着替えた。


「ほら、行くぞ」

「立てないって」

「ほら」

「きゃあ!」


 武瑠は私をお姫様だっこしてるね。私は武瑠にしがみつく。


「ほら、行くぞ」

「ちょっと! 武瑠、パンツ見えちゃう!」

「すまん……」


 武瑠は私のスカートを持った。そしてそのまま教室へ

~~教室~~

「二人とも遅いです……ええっ!?」


 先生は私がお姫様だっこされているのを見て驚いた。


「何があったんですか?」

「武瑠に着替えさせられて、私の大事な所を見られて触られて、お姫様だっこされました」


 私がそう言った瞬間先生は少し怒ったような表情をしていた。


「おい! 大事な所を抜かすな! 先生! こいつ体に力が入らないそうなんです!」

「それとティアちゃんの大事な所を見て触るのは関係ないと思うんだけど?」


 先生言ってやれ! こいつのラブコメ体質を否定してやれ!


「転んだだけです!」

「転んだだけでそんなこと起こる訳ないじゃない!」


 なんか長くなりそうだな。仕方ない


「先生、私は別に武瑠なら構わないから……」


 恥ずかしそうに顔を少し赤くして言った。


「!? そうなの? ならいいけど」


 武瑠は助かったという感じだった。生徒諸君はそもそも理解していなかった。


「それで力が入らないっていうのは?」

「さっき凄い動いたからその反動だと思います」

「そう……じゃああとは武瑠くんに任せるね。

じゃあ授業再開するよ!」


 先生は授業に戻った。その日私は武瑠にお姫様だっこされたまま家に帰った。そして雪奈とティナにめっちゃ馬鹿にされ、その後紅葉に笑いながら動き過ぎないように注意された。

 っていうか武瑠って意外と力あるんだな……

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