第74話 小学校の授業
紅葉に奢らせた次の日……
~~教室~~
あの日以降一度私のことを避けたりしていたが、私が優香や武瑠に接しているところを見て髪留めに気をつければ普通の女の子であると気づいたらしく普通に接している。
「おはよう、優香」
「ティアおはよう」
相変わらず私の席で机に突っ伏している。
私はいつも通りに教卓から椅子を持ってきて座り本を読む。武瑠は友達と一緒に話をしている。
そしてチャイムがなった。
「はい、みんな席に戻って」
チャイムがなると優香も起きて自分の席に戻り寝る。
「まずは算数だよ」
算数が始まった。マジでクソ簡単…数週間前なんてクソ過ぎてイライラしたね。一桁の足し算とかゆっくりやるんだもん。起きてると地獄だったね。ちなみにノートは作ってもないです。真っ白ではなく作ってないです。
だってこの学校は提出物は冊子が配られるからそれをやるだけ。『けいさんするドリル』って書いてある全47ページは10分もかからなかったね。
「次は国語だよ。漢字抜き打ちテストやるからね」
「「「えー」」」
「先生! ご褒美が欲しいです!」
1人の生徒が言い出した。
「いいでしょう。満点だったら何か願いを叶えてあげましょう」
「問題はいくつありますか?」
「100」
「「「……」」」
一瞬で冷めたな。諦めるのはやすぎじゃない?
すると先生がテスト用紙を配布した。
「じゃあ、はじめ!」
1個1秒の速度で書いていく。
最後の問題小1の問題ではないと思った。無職なんて書かせないでしょ。
「はい! 終わりですよ! 前に送ってください!」
みんな不満そうだったね……ちなみに願いは何にしようかはもう決めてある。
「次は体育ですので体操服に着替えて体育館に来てね」
先生は教室を出ていった。着替えか…みんな私が着替える時こっち見てくるんだよなぁ……しかも小学校低学年なんて男女一緒だし。特に武瑠とか見てることを隠そうともせずに堂々と見てくるから恥ずかしいんだけど……
~~体育館~~
「はい、みんなこれからドッチボールやるよ」
「「「はーい」」」
いいね。この感じ、どこかの血小板っていう細胞を思い出すよ。
「じゃあ二組に別れてね」
先生が私達とは違うコートの上で言ったので
「先生! もう先生対クラス全員っていう二組ができてますよ! じゃあ、みんなで協力して先生を倒そう!」
「「「わーい!」」」
「ちょっとティアちゃん!?」
先生が何か言いたそうだけど私は先生が床に置いていたボールをクラスメイトに渡してこう言った。
「試合はじめ!」
そう言った瞬間にクラスメイトはボールを投げた。しかし、ボールは遅かった。先生はそれに当たろうとする。もちろんそんなことはさせない。
「先生! 負けたら他の先生に中学生の秘密言っちゃうよ!」
「!?」
先生の動きが機敏になった。そして先生はボールを投げた。大人気ない速度で……
その後、先生は無双していた。私はビデオカメラを手に持って撮影中そして人数が0人になったので中に入る。
「先生! そこそこ全力でいきますよ!」
そう言ってボールを投げた。投げたボールはだいたい一般的な高校生が野球ボールを投げる時と同じくらいの速度で飛んでいった。だが先生ギリギリで避ける。
「ティアちゃん!? 今の速度は!?」
みんな驚いていた。
「続けましょ? 先生」
先生は大人気ない速度で投げた。
「そういえば先生は負けたらバラされるのにティアちゃんは負けても何もないのはおかしいと思わない?」
私はボールをキャッチし投げ返す
「じゃあどうするんですか?」
先生もまたボールを投げ返す
「じゃあ負けたらティアちゃんには明日から1ヶ月間毎日コスプレして学校生活して貰うね」
私は再びボールを投げ返す。
「別に構いませんが、服はこっちで決めますね」
先生はボール受け止めて話す。
「約束ですよ」
「もちろんです」
「「勝負です!」」




