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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第5章 ティアの日常
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第71話 フルボッコにされた問題児


ーー武瑠視点ーー


 ティアにアイツが襲いかかってティアの髪留めを奪いついでに眼帯を奪った所でティアの様子が変わった。


「返せ……」

「何を言ってるの聞こえないな!」

「いいから返せ!」


 この時のティアの声はいつもよりもずっと低くとても冷たいものだった。


「黙れ! こんなもの壊してやる!」


 そう言ってティアの紫色の羽の形をした髪留めを地面に向かって叩きつけようと投げた瞬間ティアが目の前から消えた。


「ぐはっ!」


 そして気づいたらティアは髪留めを手にもっていて、アイツは黒板に叩きつけられていた。


「お前は殺す!」


 今までのティアからはあり得ないくらいの殺気を放っていた。クラスメイトたちは全員腰を抜かしていて、その中には失禁するものもいた。

 いや、1人だけ興味なさげに平然と見ている優香ちゃんがいた。彼女は何者なんだ?(単純に睡眠以外はどうでもいい思考をしてるだけ)

 そして再びティアが消えた。


「ぐはっ!」


 今度は壁に叩きつけられていた。そしてアイツにゆっくり近づいていくティア。先生も怯えていた。


「ひっ!」


 そしてアイツが失禁して失神したところでティアの恐怖は消えた。


「チッ! ……あれ? みんなどうしたの? お漏らしなんてしちゃって」


 お前のせいだよ! お前の恐怖のせいでみんな怯えてるんだよ。


ーーティア視点ーー


 なんかみんなお漏らししてる。なんでかな?


「武瑠? 大丈夫?」

「お前のせいだよ!」


 どうやら被弾してたようだ。だからこんな感じなのか……


「ティアちゃん?」

「先生? どうしました?」

「良かった……いつも通りに戻ってる」


 何を言ってるのだろうか? さっきの私は(飯田)先生から(ティル)がもらった大切な物を壊されそうになったからそれを守っただけ。


「ティアちゃん? 現状を見てね」


 髪留めは私が存在していたことを証明するものの1つ。だから私は壊れないように邪魔者を排除しただけ別に私は悪くない。


「私は悪くないですね。悪いのはアイツです」

「そのアイツをボコボコにして失禁までさせた人は誰ですか?」


 お、おう……少しやり過ぎたかな?


「私ですね!」

「あとで話を聞かせて貰うね」

「はい……」


 その後アイツを保健室まで運びたくはないけど、どうしても先生が運べって言うから運び、教室の掃除をした。

 私はそのまま今朝話に出ていた地下室の場所を案内させられ、そこで先生と話をすることになった。

 そういえばみんなにオッドアイなのバレちゃったね。

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