表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第5章 ティアの日常
72/194

第70話 仕組まれたくじ引き


 私たちが席に着いて寝たり本を読んだりしていると


「あなたたちあまりそういうことをすると机と椅子と本を取り上げるよ」


 先生が言った。やれるもんならやってみろ、と思うがクラスで目立つのはあまり良くない。

私は本をしまった。そして優香ちゃんも起きた。否、目を開けながら寝ている。だが先生は気付いていない。そして運命の時だ。


「じゃあこれから四人班4つと5人班2つに別れてもらいます。決め方はくじ引きで行います。くじの中には番号が書いてあるので同じ番号の人たちで1班です。では番号順に引いていきましょう」


 全員くじを引き終わり、班分けが始まった。

そして私の班は混沌(カオス)になった。

メンバーは私、武瑠、優香ちゃん、中川くん(問題児の手下)、問題児






 帰りたい……絶対先生仕組んだだろ!


「じゃあそれぞれ班ごとに好きなことをしてください」


 仕事から逃げんな!

まあいい、本でも読んでよ。もう優香ちゃん寝てるし……どんだけ眠れるのかな? 少し気になる。

 ちなみに武瑠も本を読み始めた。こいつが読んでる本は武くんが持っていた本だ。10年以上前の本を読むとはなんて物好きなんだ。


「おい、お前ら何勝手に自分たちの世界に入ってんだよ! 寝るな! 本を読むな!」

「「……」」


 無視する私と優香ちゃん


「おら無視すんな!」

「お前ら生意気だぞ!」


 こいつらからさっさと離れたい。


「おい、お前! 俺と付き合え!」


 このバカはいったい何を言ってるんだ?


「武瑠返事したら?」

「お前に言ってんだよ!」


 マジか。こいつあっち側の人間じゃなかったのか……


「私?」

「そうだよ!」

「なんで?」

「その髪がとても綺麗だからだよ」

「良かったね。武瑠」

「だから! なんで俺が男に惚れるんだよ! お前もデレデレすんな!」

「いやぁ、素直に誉められると意外と恥ずかしいな」


 っ!? なんだと! コイツ……ツンデレじゃなくなってる!


「でどうなんだよ」

「私はあなたのことはとても強いと思うよ」

「だろ? だから俺と……」

「だが断る! この私が最も好きなことは強い奴の頼みをNOと断ることだ!」

「(ティアちゃん、あんな台詞まで知っているなんて……)」

「ふざけてんじゃねーぞ! お前のもの壊してやる!」


 そう言って私の髪留めを奪おうとする。


「さわらないで!」

「オラァァ!」

「キャッ!」


 私意外とこんな声出るんだなっと思ったのは全てが終わったあとのことでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ