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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第5章 ティアの日常
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第69話 木島先生とティア


 先生が凄く驚いてる。


「先生どうかしましたか?」

「ティアちゃん、その……スカートが捲れてパンツ見えてる」

「~~~~~~っ!?」


 私は慌ててスカートを抑える。そして先生はそれを微笑ましい顔で見ていた。


「ティアちゃんも普段からこんな感じの態度だったら可愛げがあったのになぁ」

「悪かったですね。あんな感じで……あっ」


 コンタクトが……


「どうしたのティアちゃん?」

「いえ、そのコンタクトを落としてしまって……」

「ティアちゃんにはまだ早いよ……ってええ!?」


 先生に見られてしまった。まあ先生なら別にいいけど……


「先生、内緒にしてくださいね」

「まあ、そうですね。それが見られるのは危ないかもしれませんね。でもどうするんですか? コンタクトが無ければ見られてしまいますよ?」

「大丈夫です。こっちがありますから」


 私は保冷剤の入っていない方のポケットから眼帯を取り出す。


「確かにとてもシンプルですが、これなら大丈夫ですね」

「フフフ……我が漆黒の闇の力が……」

「うあああぁぁぁ! 辞めてティアちゃん……」


 先生が自分の黒歴史と重ねていた。


「冗談ですよ先生……厨二病」

「んなっ!? ティアちゃん!? どこでそんな言葉を!?」

「どこでしょうね」

「ティアちゃん、髪留めずれてるよ」


 先生が髪留めを直そうとするが一瞬で嫌気がした。


「さわらないで!」

「!?」


 思わず大声を出してしまった。


「ご、ごめんなさいティアちゃん」

「あっ……こちらこそいきなり大声出してすいませんでした。じゃあ私は(授業中だろうと)本を読みますんで先に教室行ってますね」


 私はパタパタと走って行った。


~~教室~~


 教室に入ると私は私の席で寝ていた優香ちゃんを放置してそのまま教卓の椅子を私の机の前に持って来て本を読んだ。私の席は窓際の日光があたりやすい1番前の席。実は優香ちゃんはうちのお店に父親とよく来ている。つまりこの子は私のオッドアイを知っている。そしてこの子は来る度にお店で熟睡していてよく音無さんが観察していた。新作は優香ちゃんが題材かな?

 私が今読んでるのは音無さんが書いた『TSチートエルフ美幼女の異世界旅行譚』っていう異世界ものだ。


ガラガラガラ

「はい、みんな席について」


 みんなすぐに席に着くが私はそのまま優香ちゃんは寝ている。


「ほら、二人とも席に着いてください」

「「あ"あ"ん"!?」」


 二人揃ってメンチを切る。私も優香ちゃんも唯一の快楽を邪魔されるのはとても不愉快だ。

 本を読んでる時間は本当に最高で、普段周りがうるさいからこの時間はとても楽しい。優香ちゃんも眠りに対する意識は同じだろう。


「ふ、二人とも席に……」


 私たちは席に着いた。そして優香ちゃんは再び眠り、私は本を読んだ。我ながらめっちゃ素行悪いな……でももっと悪い奴がいるから……頑張って先生

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