第68話 面倒ごとは押し付けるそれが世界の法則
今日は21時にもう1本投稿します。
入学式翌日……
今日はみんなが仲良くなるために学校側が考えたクソイベントがあった。そして学校の廊下でため息を吐く人が二人……
「「はぁ……」」
「あれ? ティアちゃん?」
「あっ……先生おはようございます」
「どうしたの? ため息なんて吐いちゃって?」
「その言葉、そのまま返してあげますよ。年増」
「年増って言わない! こう見えてもまだ30代なんですよ!」
先生30代なんだ……
「へぇ……今日は帰りたいです」
「奇遇ね。ティアちゃん、私も帰りたいわ」
考えてることは同じか……怠いな。
「「はぁ……」」
~~教室前の廊下~~
はっきり言って入りたくない。アイツいるし……
「なあティア、入らないのか?」
「武瑠は入るの?」
「やだな……」
~~職員室~~
「失礼します」
私は問答無用で入って行く。そして職員室の近くにある扉についた6桁の錠前に手をかける
「ティアちゃんここはダメだよ」
「……」
話掛けてくる先生を無視して番号を入れる
114、5……14……
これ作ったやつ絶対ヤバいだろ。まあ元お爺ちゃんだけど……
ガチャ!
「あいた」
「え?」
先生は驚いていた。まあ6桁の暗証番号がある鍵を一瞬で開けたからな。確かここに……
「あった。良かったまだ残ってた」
「それは?」
「大切な場所の鍵」
これは私が前世で小学生だった時にとある場所に行くために使っていた鍵
「ダメよティアちゃんそれは学校のものよ」
「いいんですよ。彼女は」
話始めたのは校長だった。
「そこを開けたということは彼女はあの場所に行きたいんですよ」
「あの場所とは?」
「学校にある地下室です」
そう、この鍵は地下室に行くための鍵
「この学校に地下室なんてあったなんて……」
「じゃあ、先生問題児は任せますね」
ガシッ!
先生は私の腕を掴んだ。
ちなみに結構痛い。
「なんですか先生……離してください」
「あなたと話しているとどうも子供と話してる気がしないのよ。ねえ賢いあなたにはわかるでしょ? 死なば諸共って」
「……」
どうやら先生は私を道連れにしようとしてるようだ。そしてあわよくば私に全てを任せようと……
「ティアわかんなーい(棒読み)」
「演技が下手過ぎますよティアちゃん。さあ教室まで行きますよ」
私はそのまま先生に連行されて行った。
「先生、私は何もしませんよ」
「ティアちゃんお願い」
「嫌ですよそういうのは担任の仕事じゃないですか」
「先生ね。そういうのは友達同士で解決するべきだと思うの」
「別に私は友達ではありませんよ」
「何を言ってるんですか? この世の人はみんな友達ですよ」
「じゃあ先生も友達だね。頑張って! 私はあの世の人だから」
間違ってはないね。父親? 曰く体のほとんどが神様だし……
「なにを言ってるの? ティアちゃんは今ここにいるじゃない」
私は先生の手を取る
「!?」
先生は驚いていた。そして私は右手に持っていた保冷剤の入った袋をポケットにしまった。




