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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第5章 ティアの日常
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第67話 小学校入学式


 4月7日、今日は入学式だ。と言っても私は行きたくない……


「ほら、行くよランドセル背負ってよティアちゃん」


 なんでそんなにニヤニヤするんだよ。

仕方ない学校行かないと……私はランドセルを背負った。


「よく似合ってるよティアちゃん」

「うるせぇ!」

「口調が悪いよティアちゃん」


 なんでいちいちティアちゃんをつけんだよ!

 嫌みにしか聞こえないんだけど!?


~~小学校~~

 入学式はなんかあっさり終わった。たぶん6歳児に言ってもわからないからだろう。

 そして担当の先生が教室に移動させて自己紹介を始めた。


「私の名前は木島 桜っていいます。みんなこれからよろしくね」

「「「よろしくおねがいします」」」


 うんうん小学生ならではの反応だね。中学だと面白いと笑うくらいで高校だと何をしてもスルーだもんね。


「はいじゃあ出席番号順に自己紹介をお願いします」

「私の名前は浅井 優香です。よろしくおねがいします」

「僕の名前は石原 祐です。よろしくおねがいします」


 こんな感じでどんどん進んでいった。がここで問題発生!


「俺の名前は鈴木 雅司(まさし)だ! 俺に歯向かうやつは真価を燃やしてぶっ潰す!」


 漢字が違うような……


「ダメですよ。雅司くんちゃんと自己紹介しないと」

「黙れ年増!」

「!?」


 おいこら、どうみても四十代の人に年増とか言っちゃ行けませんよ。言ったらあんな風に落ち込むよ? っていうか先生メンタル弱すぎじゃない? 大丈夫かな?

 その後私と武瑠も自己紹介が終わり今日は解散になった。


「ティア、帰るぞ」

「わかった」


 あんなやつは関わりたくないので走って帰宅。ママたちは先に帰っているので問題ない。


「おかえりなさい」

「ただいま」

「どうだった?」

「目が痛いあとヤバい奴がいた。はっきり言って関わりたくない」

「やっぱりコンタクトは早かったかな。それにヤバい奴って……」


 私は今日カラーコンタクトをして学校に行った。


「小学校だからそういうやつもいるとは思ってたけどさ、アイツ絶対私たちに関わってくるよ……」


 私や武瑠は髪の色がみんなと違うため目立ちやすい。そのため逆に関わってこない訳がないのだ。おまけに名前にフリガナ振っちゃって、絶対今後関わってくるじゃん!


「そう、頑張って!」

「他人事で済まさないでよ……」

「ティアはもう23なんだからしっかりしないとだめだよ」

「前世を足さないでよ。せめて足すなら18にしてよ」

「ティアが頑張るしかないのよ。なにかあったら武瑠くんを守ってあげてね」

「はいはい」

ビリビリビリ


 私は写真を破りながら言った。


「ああー! 私の大切なティアのランドセルの写真が!」

 

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