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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第5章 ティアの日常
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第66話 誕生日


 音無さんにバレてから数週間が経ち

今日は私の誕生日です。ちなみに私の誕生日は4月1日! 私の命日だね! 命日が誕生日というのは不思議だね! ちなみに先生たちは音色の誕生会と私の命日の会っていうのをやるんだってさ。私ここにいるのに……


「「「ティアちゃんお誕生日おめでとう」」」

「ありがとう♪」

「ティアちゃんこれ誕生日プレゼントだよ」

「ありがとうございます」


 中には懐かしのイルカのぬいぐるみが……


「これは……」

「皆で買ったんだよ」

「ありがとう」

「ティア、私からはコレだよ!」


 そう言って雪奈は大きな箱をだしてきた。

もうこの時期でこのサイズの箱と言ったら1つしか思いつかないんだけど……どうせアレだろ。ランド……


「ランドセルだよー!」


 せめて最後まで言われろ。普通の子供なら嬉しいかも知れないけど残念ながら私は普通ではないので嬉しくもありません。しかも水色って、雪奈はどんだけ私に水色を勧めるんだ……


「あれー? ティアー? ティアちゃーん? 嬉しくないのかな? 嬉しいなら背負って見てくれないかな?」


 あっこれ、あれだな前世では私が拒否してずっと見れなかったものを今見るつもりだな……

クソ! 不登校になってやる!


「不登校はいけませんよティアちゃん」

「ひゃう!」


 後ろからいきなり声がして驚いた。


「誕生日おめでとうございますティアちゃん」

「音無さん! どうしてここに!」

「これは私からの誕生日プレゼントです」


 音無さんから渡されたのは1冊の本で中には音無さんのサインが入っていた。


「日頃のあなたを見て作った来月発売の本ですよ」


 なんか今嫌な台詞が聞こえたんだけど……日頃の私をどうしたって? まあとりあえずはお礼言っておかないと……


「ありがとう音無さん」

「あれー? ティアちゃん? 私には?」

「ないよ。逆になんでそれであると思った?」

「だってその年の子はみんな喜ぶじゃない!」

「ちょっと何を言ってるかわからないね」


 そんなこんなで誕生日会は終わった。武瑠はというと恥ずかしがってプレゼントを渡したあとにすぐ帰ってしまった。さすがツンデレ!


~~ティアの部屋~~


 私は今日みんなから貰ったイルカのぬいぐるみを抱いてベッドの上にいる。


「そういえば、武瑠からの誕生日プレゼントはなんだろまだ開けてなかった……」


 私は箱を開けて見ると中にはおもちゃの指輪が入っていた。


「あはは……子供らしいねせっかくだから取っておかないとね」


 これをこうして……できた! 私は指輪を箱に戻して机の中しまった。


「また、いつかその時にね武瑠……」


 そういえば言い忘れてたけどあの後雪奈からドーナツの無料券を貰った。ランドセルよりも嬉しかったね。

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