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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第5章 ティアの日常
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第63話 双子の力


 今日からティナが助けに入ってくれる。


「はいティナこれ制服」

「これか……まあ大分マシか……」


 おい、なんで今こっち見て言った。水色の何が悪いんだよ。リボンの何が悪いんだよ!

 ティナの制服は私のベストが黒になっていてリボンがないだけであとは全く同じだ。

 ちなみに私は清掃中……


「ティア、よろしくね」

「こっちこそよろしく、ティナ」


 仕事中に「~~さん」とか呼んでると時間かかるから仕事中は呼び捨て


「そろそろ開店だよ。ティア、準備大丈夫?」

「うん。大丈夫」


 私は掃除道具をしまった。


 午前11時 開店

 もうすでに3人の客が並んでいた。その内1人は開店日から毎日通っている常連さん。彼女の職業は小説家で毎日お店で開店から閉店まで書いている。でもあんなに騒がしいのによく書けるね。

 まあそう言っても店に同じ時間にいる人は5人くらいだからそんなに多くはないんだよね。多くても8人くらいだし……ただ1人抜けるとその少し後に1人入って来る見たいな感じだからあまり混雑はしないんだよね。


「いらっしゃいませーお好きな席にどうぞ」

「こんにちはティアちゃん」


 常連さんが話かけてきた。


「こんにちはえーと」

「ああ、私は音無よ」


 音無さんか……そうだティナのこと。


「音無さん、今日から1人増えたんですよ」

「それは良かったですね。昨日は大変そうでしたからね」

「はい、非常に助かります」

「すいませーん」

「ティナ、お願い」

「はーい」


 ティナが注文を聞きに行く。


「ティナさんって言うんですね」

「はい、でもお店だとティナさんって呼ぶと遅れてしまうのでここでは呼び捨てですね」

「そうですか。じゃあ頑張ってください。ティアちゃんそれと……」

「トーストとカフェモカですね。音無さんも頑張って下さい」

「ありがとうございます」

「すいませーん」

「はーい」


 私はパタパタと注文を取りに行く。



 お昼頃……

 


 今人数は昨日よりも少し多かった。本当にティナがいて助かった。


「ティアそっちのオーダーと片付け」

「わかってる、ティナそっちはお願い」

「すいませーんお会計を」

「「1260円です!」」

「(あの二人コンビネーション抜群ですね……)」



 閉店頃……



「ありがとうございました」

「また明日来ますね。ティアちゃん」

「はい、待っていますよ音無さん」

「そうだ。ティアちゃん」

「なんですか?」

「ティアちゃんって本当に子供ですか?」


 お、おういきなりそんなところついてくるとは……


「一応これでも5歳の子供ですよ?」

「そうですか。それではまた明日」

カランカラン♪


 なかなか鋭いな……気を付けて置かないとすぐに転生がバレそう……

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