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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第4章 G2期
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第56話 ボクが紡いだ物語

ティルちゃんの運命はどうなる! ティルちゃん登場の最後1話!


 4月1日

 雪奈たちが春休みに入ってから3日おきに雪奈たちが来るようになった。そして今日は紅葉がどうしても来れないらしく雪奈と葵が来ていた。ティナと武くんは今日は部活でいない。


「ティル、もうすぐだね……」

「雪奈暗いよ、それにこのくだり何回やるの?」


 いつも通り心配する雪奈にボクが突っ込む。

普通こう言うのは葵がやるべきだろうけど状況だけあって彼女も言えない。


「うっ……!?」

「「ティル!?」」

「お腹が……」

「葵! 今すぐ呼んで来て!」

「わかった」


ーー雪奈視点ーー


 葵が紅葉のお母さんたちを呼んでからティルは手術室っぽい所に運ばれた。ティル……もう会えないのかな……


「大丈夫だよ。ママなら産めるよ」

「でもティルが……」

「ティルは死んじゃうけど、ティルとの思い出なら沢山あるから大丈夫だよ」


 葵は強いなあ……



「うぎゃああぁぁぁ!!」


 そして赤ちゃんの泣き声がした。そのあと紅葉のお母さんとティルのお母さんが出てきた。


「もう時間がないから話すなら今だよ」


 私達は中に入った。


ーーティル視点ーー


 ボクが音色を産んだあと先生達が入ってきた。


「ティル!」

「先生……音色をよろしくね」

「ああ、任せておけ」

「葵……先生の手助けしてあげてね」

「うん。わかったよママ」

 

 雪奈……


「雪奈のおかげでボクとても楽しかったよ…喫茶店頑張ってね……ボク見てるから……」

「……ティル、わかったよ。私頑張るから見ててね。私もティルといて楽しかったよありがとう……ティル」

 

 もう眠い……


「今までありがとうボク幸せだったよ……」


 




 こうしてボクの人生は終わったと思った……







「ここは?」


 目を覚ますと白い空間にいた……ボクって死んだはず……


「やあこんにちは、ティルちゃん? それとも宏輝くんって呼んだほうがいいかな?」 

「ティルでお願い」

「じゃあティルちゃんだね。実は君は神様として転生して貰う。

 じゃあいってらっしゃい!」

「うわあああああっ!!!」


 どこかに引き込まれて行く……少しくらい質問させろー!

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