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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第4章 G2期
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第53話 文化祭


 今日は水無月中学校の文化祭があるためボクたちはその準備をしていた。


「ティナ、準備できたよ」

「わかった。少し待ってて母さん呼んでくるから……」

「ごめんティナ! 今日私行けなくなっちゃったから武くんと3人で行ってきて! これお小遣い」

「わかった……ティル、武行くよ!」

「わかったよ。武くん、お願い」

「任せろ」


 ボクは今日車椅子なので武くんに押して貰う。そして電車に乗り中学校に向かった。


「そういえばあそこに行くの久々だな」

「そうだな」


 二人はあの事件以来この町には来ていない。

ボクも夏休み以降は来ていないのでこの光景は懐かしく思う。


「ティナ、先に寄りたい所があるんだけどいいかな?」

「いいよ。どこ行くんだ」


 最近ティナも少しずつ女の子らしくなってきたのでこの中途半端なギャップが凄い。


「前の家だよ。ついでに雪奈のお母さんたちにも挨拶する」

「じゃあこっちの道だな」


 ボクたちは前の家に向かった。


「あまり変わってないね」

「そうだな……」


 前に見たままの状態だった。別に新しい人が住んでる訳でもなく、そのままだった。


「じゃあ挨拶しに行こう」


 インターホンを押すと雪奈のお母さんが出てきた。


「ティルちゃん、ティナちゃん久しぶりね雪奈から聞いたわよ。おめでとうティルちゃん」

「ありがとうございます」

「今日は文化祭?」

「はい」

「じゃあ楽しんで来てね♪」

「行ってきます」

「いってらっしゃい」


 ボクたちは再び中学校に向かった。


~~水無月中学校校門前~~

「ティル、ティナ! 来てくれたのか?」

「勿論だよ紅葉」


 着いたら紅葉が待っていた。


「よし、じゃあ教室に行こう。雪奈と葵が今シフト入ってるから」


 この前の借りは返さないといけないね♪今日は携帯でたくさん撮ってあげるよ♪


~~教室~~

「いらっしゃいま……ってティルちゃん!」


 クラスメイトAが大声出すとみんなこっちを向いた。そして瞬く間に客を教室の外に放り出し、一時休業という貼り紙を貼った。

 客は追い出したりしたらダメでしょ……


「「「ティルちゃんおかえりなさい!」」」


 こう言うのは恥ずかしいけど……


「ただいま!」


 たまにはね。


「何食べる?」


 雪奈が聞いてきた。


「じゃあこの餡蜜で」

「わかった」

「雪奈ちょっと待って!」

「なに?」


 次の瞬間ボクは携帯を取り出しカメラを起動し撮影した。

カシャッ!

「この前のお返し!」


 あれ? 雪奈? どうしたの?


「紅葉……アレは?」

「こちらに……」

「やるわよ」


 なんか紅葉がメイド服持ってるんだけど……あといつから紅葉は雪奈の手下になったんだ?

 そして気付かないうちに着替えさせられていた。


「いつの間に!?」

「たった今よ……大丈夫誰にも見えない速度でやったから」


 なにその早業……もう雪奈喫茶店の夢諦めてこっちの道で生きていけばいいのに……

 このあとクラスメイトにたくさん撮られました。

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