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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第4章 G2期
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第52話 文化祭へのお誘い


 今日は先生や雪奈たちが来る日だ! 早く来ないかな? 最近はずっと暇だったから久しぶりに皆と話ができる! いや、まあ電話で毎日話してるんだけどね。


「ティル久しぶり!」

「雪奈!」


 ボクは雪奈に抱きついた。


「久しぶりだな、ティル」


 先生が雪奈の後ろにいた。


「先生! 久しぶり!」

「ママ久しぶり」

「久しぶりティル」


 すると後ろから葵と紅葉が話掛けてきた。


「葵、紅葉久しぶり! 学校はどう?」

「いや聞いてよ。雪奈がさあティルが居なくなってから……痛っ! 何するんだよゆき……な……」


 雪奈の顔がめっちゃ怖かった……さすがの紅葉も恐れていた。


「そうだ、ママ今度文化祭があるんだけど来れる?」

「最近は赤ちゃんも大きくなってあまり長い時間は動けないんだよね」

「そっか……」


 その時扉が開きママがやってきた


「そんなティルにこれを」


 出てきたのは車椅子だった……


「これでママも行けるね♪」

「そうだね♪ でも学校の皆は大丈夫なの? ボクが妊娠してるってバレるんじゃないの?」

「ああ、それなら大丈夫だよ」


 紅葉が答える


「なんで?」

「すまんティル、もうバレてる……」


 ……は? なんで?


「あいつらティルのお腹だけが少し大きくなったことに気付いてな無理矢理吐かされてな……」


 ……あいつら怖くないか?


「そういう訳で別に問題ないからティルも来い! ちなみにうちのクラスはメイド喫茶だ!」


 妊娠してて良かった……


「ティル! 俺も行きたい!」

「ティナ……わかったよ。行くよ」

「ありがとうティル! 待ってるからな!」

「それは良いからそろそろ遊ぼうよ。ここ最近ずっと暇だったからさ」

「そういえばそう言ってたな……なにして遊ぶ?」

「これでよくね?」


 紅葉が聞くとティナがトランプを出した。


「じゃあ大富豪でもしよう」

「勿論負けたやつは罰ゲームな! 最近母さんがいろんなコスプレ衣装を買ってるからそれを負けた人二人が着て1日過ごすで行こうぜ」


 なんでそんなもの買ってるんだよ……


「そうだね! やろう!」


 一番やる気を出していたのは雪奈だった……

こうして、大富豪は始まった。


「はい1」

「パス」

「2」

「パス」

「パス」


 こんな感じだったので割愛。結局負けたのはボクとティナだった……


「はいじゃあティルはこれね♪」


 幼稚園児の服だった。普通に殴りたかった……


「ティナはこっちね♪」

「なんだよ! この露出の高いメイド服は!」


 ティナはミニスカートに胸元が見えてるメイド服だった。あれじゃなくて良かった……

 先生に見せたら「見た目相応になったんじゃないか?」とか言われた。失礼しちゃうね……

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