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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第4章 G2期
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第51話 ティナと武2


ーー武視点ーー


 ティナと付き合って数日がたったある日のこと俺は部活で珍しく1人で帰っていた。その時後ろから気配がしたので振り返ると銀色の髪の毛が見えた。ティナか? いや身長が小さいから妹のほうか? 確か名前はティルちゃんだっけ?

 どうみても幼女だからちゃん付けをしてしまう……

 何はともあれ尾行するには事情があるだろうそれを聞いて置かないと……

 俺は彼女が見失わない速度で走った。彼女は案の定ついてきた。だから俺は角で待ち伏せすることにした。


「君たちは? どうして俺を尾行してるのかな?」


 彼女はどうして気づいたのかという顔をしてたから俺はそれに答える


「どうして気付いたって? それはね後ろを見たときに君の髪の毛が見えたからだよティルちゃん」


 これは俺のこと信頼されてないな……


「そんなに俺のこと信頼できないなら家にでも来るかい?」

「家には入らないけどついては行く」


 意外と賢いな……ティナよりも頭良いんじゃないか?


「なるほど……悪くない判断だな……確かに家に入った瞬間に俺が襲わないとは限らないからな……だが俺はお前のような幼児体型には興味がないんだ。君を襲うくらいだったら、ティナの方がいいさ」

「……ティナに手をだしたら、ただじゃ置かないからね……」


 ティナもだけど、彼女も相当なシスコンだな……


「大丈夫さ、俺はティナを襲ったりしないさ」

「ねえ、あなたはティナの何なの?」

「俺はね……ティナの彼氏さ」

「じゃあ二人は付き合ってるんだね?」

「そう言うことになるね」


 驚いてるな……まあ多分彼女もティナが男だったことは知ってるだろうから当たり前だな




「じゃあ俺ん家はここだから二人は早めに帰りな、あとそうだ、これを君に……」


 俺は1枚の紙を渡した。


「これは?」

「俺の電話番号とメールアドレスだ」

「どうしてボクに?」

「なんか渡して置かないといけない気がするし、君やティナに何かあったら電話してくれればいつでも助けるからね」

「そう……じゃあボクの電話番号とメールアドレスを渡しとく」


 俺は1枚の紙を受け取った。


「いいのかい? それが本物である証拠はどこにもないでしょ?」

「ティナを助けるために渡してるのに偽物な訳ないでしょ?」

「それもそうだな……じゃあなまたいつか」

「うん」


 そうして嵐は去って行った。


ーーティル視点ーー

「まあそんな感じだ」

「そう」


 武ってちょいちょいラブコメ体質な所あるな……さっきのボクのこととかティナのこととか……

 まあいいや、一番聞きたかったことを教えて貰おうか


「それで、ティナとの体験談はどうでしたか?」

「それも言わせるのか……」

「当たり前でしょ」

「えっと……その、シてる時のティナの表情と声が非常にギャップがあって俺の心を擽ってくるんだよ」

「それで?」

「俺が入れる度にティナが締め付けくるからとても気持ち良かったです」


 ティナの声と表情か……いつも硬いし男口調だから想像できないな……まあいいことを聞いた。代償は大きかったけど……

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