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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第4章 G2期
52/194

第50話 ティナと武


ーーティル視点ーー

 ボクは今日もする事もなく部屋でゴロゴロとしていた。その時ボクはとてもアレがしたくて堪らなくなった……


「少しくらいいいよね……んっ……」


 ボクはその行為に浸ると……


「ティル、いるか?」


 武くんが扉を開け、ボクのことを見て静止する。


「す、すまん!」

「待って武くん! 逃がさないよ!」


 ボクは逃げようとする武くんを捕まえる


「お前こんな力何処にあるんだよ……」

「武くんは自分の置かれてる状況を理解するべきだと思う」

「ノーパンでさっきまで自慰をしていたワンピースを着た幼女に捕ま……痛い痛い!」


 それ以上言ったらケツの穴から手を突っ込んで◯歯ガタ◯タ言わせるぞ!


「何でもするので助けてください」

「ん? 今何でもするって……」

「なんでお前も知ってるんだよ!」

「当たり前だよなあ? これでも元男子高校生だぞ!」

「そうだったな……」


 そう言えばティナと武くんの出会いの頃の話聞いたことなかったな……前はティナにはぐらかされたし……


「じゃあティナとの出会いから事件までのこと全てとティナとシた時の感想を言ってくれたら許してあげる」

「……わかった」


 こうしてボクは武くんとティナの出会いを聞くことになった。


「あれは入学式のことだった」


ーー武視点ーー


 入学式で貰った入学式の案内の紙が風で飛ばされてしまった。そしてそれを取ったのは銀髪に碧色の目をした少女だった。


「これか?」

「ああ、助かったありがとう」

「もう飛ばすなよ」


 少女は意外とワイルドな言葉使いだった。でもそんな少女が俺は気になった。

 入学式後彼女と同じクラスだったことがわかった。彼女の名前は神戸ティナだった。クラスの皆は帰り俺は教室を出ようとすると少女は一人悲しい目をしていた。俺は話掛けようとしたら


「あっ……」


 つまずいて、転んでしまった。神戸さんが近づいて来た。


「大丈夫か?」

「ああ、ありがと、うっ!?」


 神戸さんのスカートの中から白い布が見えた。

 神戸さんは手を差し出して


「たてるか?」


 と言った。俺は彼女の手を取り立とうとすると思いの外彼女には力がなく俺は彼女を押し倒して倒れてしまった。そして目の前に白い布がありそれに触れてしまった。


「あっ……」


 この時の彼女の声は可愛いらしかった。


「ご、ごめん! 大丈夫か?」

「ああ、大丈夫……」


 神戸さんは少し赤くなっていた。


 翌日の委員会決めで偶然にも神戸さんと同じになった。


「じゃあ二人は5月までにある程度どういうのがいいのか調べておけ」


 先生はそう言った。俺は放課後神戸さんを誘って図書館に行った。


「神戸さんこういうのはどうかな?」

「良いと思うよ。あと俺には双子の妹がいるから出来ればティナって呼んで欲しい」


 ああ、あの小さな幼女のことか……神戸さんとは正反対の性格をしたようなアイツか……


「わかったよティナ」

「ありがとう」


 そして数時間が過ぎて俺とティナは帰ることになった。


「じゃあ俺はこっちだから」

「そうか、じゃあまた明日な」

「ああ」


 そうしてティナと別れ数日がたったある日俺は彼女のことが好きであることに気づいた。小学生のころにあったあの二人よりもずっと……

 そして俺は彼女に告白をした。


「ティナ! 俺はお前のことが好きだ! 付き合ってくれ!」

「……ごめん、それは無理」

「なんで……」

「俺は元々男だったんだ……」

「え?」


 その時ティナは俺に話してくれた。彼女の過去のことを元男だったことを


「だからごめん俺は付き合えない」

「でも俺はお前が好きだ! 前は男だったかも知れないが今は女だろ! だから俺は大丈夫だ! 俺はティナのことが大好きなんだよ!」

「……わかったよ。じゃあ付き合おう」


 彼女は心なしか嬉しそうに見えた。

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