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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第3章 S期
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第44話 帰還と登校日


 あれから1週間が経ちボクたちは塩基町へ帰る日になった。


「じゃあなティル」

「うん、また夏休み後に」

「そうだったな」


 ティナはすっかり忘れてたようだが、ボクは二学期からはこっちで生活することになっている。


「行こうかみんな」

「そうだね」


 こうしてボクたちは研究所を出た。




 紅葉と葵と別れた後、ボクと雪奈は家に帰って来た。


「「ただいまー」」

「おかえりなさい雪奈、ティルちゃん」


 さて、先生の所に行きますか。



~~飯田家~~


「葵、来たよ」

「ママ、早いね」

「そりゃ先生に会いたいもん」

「そうだね」

「夕飯作るね」

「ありがとう」


 先生に作ってあげたいし、喜んだ先生も見たいからね♪




「ただいま」


 先生帰ってきた!


「おかえりなさい、先生」

「ティル! 帰ってたのか!」

「うん♪ 先生、夕飯作っておいたよ♪ 食べる?」

「そうだな。ティルも帰ってきたことだし、久しぶりにティルの料理食べるとするか」

「じゃあ用意するね♪」


 よし準備完了!


「どうぞ先生」

「いただきます」


 そう言った瞬間にボクは先生の箸を奪った。


「はい、先生あーん」

「あーん」


 先生可愛い! よし!


「はい、あーん」

「あーん」

「ママその辺にしときな、パパが食べ終わらないよ」


 そうだった……冷めてはいけないからこの辺にしとこう


「はい、先生これお土産」

「ティルありがとう」

「どういたしまして」

「そう言えばそろそろ登校日だが大丈夫か?」


 そんなものもあったな……


「大丈夫だよ」

「そうか。何かあったら呼んでくれよ。これでもティルの夫なんだから」

「そうだね。頼りにしてるよ」



 数日が経ち登校日になった……


「「いってきます!」」

「いってらっしゃい」


 ボクと雪奈は登校途中に葵と紅葉と出会い四人で登校した。


~~教室~~


 いつも通りクラスメイトたちはボクに先生とのことを聞いてきた。


「ティルちゃん、先生とはどんな感じ?」


 もうクラスメイトたちに隠してるのは妊娠してること位だから別に普通に答えても問題ない。


「いつも通りだよ♪」

「ティルちゃんは今幸せ?」

「うん、とっても♪」

「「(これで幼女幸福同好会の目的も達成された……もう思い残すことはない)」」


 なぜかクラスメイトたちが天に召されそうな感じがした。


「ほらHR始めるぞ! お前らどうした? そんな幸せそうな顔して?」


 こうしてボクの最後の登校日は終わった。

 

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