表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第3章 S期
42/194

第40話 妊娠発覚

 

~~伊東研究所~~

 ママと再開をして先生のことを紹介する。


「ママ、この人がボクの夫だよ」

「飯田義則です。よろしくお願いします。お義母さん」

「そういうのはいいのよ。ティルが選んだ人なんだから別に私はどうこう言わないわよ」

「ありがとうございます」

「ティルも立派になったわねぇ……結婚式はいつ挙げるの?」

「もう決めてあるよ。3日後にする。まあ本物はできないから簡易的な奴になるけど……」


 3日後は雪奈たちがここにくる日で紅葉ちゃんに伝えて午前中に来てもらうことになっている。このことはボクと先生と紅葉しか知らない。


「そう……まさかティナより先にティルの花嫁姿見るなんて思わなかったわ」

「まあ残り少ないから当たり前だったんじゃないの?」

「そんな見た目だったから結婚式とかやらないと思ってたのよ」

「それもそう……」


 あれ? 目眩(めまい)がする……

バタンッ!

「「ティル!」」




「あれ? ここは?」

「研究所の治療室よ」


 どうやら倒れたあとにここに運ばれたらしい

でもママの様子がおかしい……


「ママ?」

「ティル、よく聞いて」

「うん」

「さっきティルが眠ってる間に怪しかったから検査してみたの、そしたらティル妊娠してたのよ!」

「妊娠!?」


 妊娠してたのか……道理でここ最近具合が悪かった訳だ。でも子供って産めるのかな?


「ティルはどう思った?」

「普通に嬉しいよ、それでボクは産めるの?」

「できなくはないそうよ。ただ産んだらその後確実に死んじゃうらしいわ」


 つまり産んだらボクは死ぬのか……


「いつ出産する予定なの?」

「今の状態から考えて大体3月から4月だって、それでティルは産むの?」


 ギリギリじゃないか……それなら良かった。

ボクの短い人生よりこの子のほうが大事だもんね。


「産むに決まってるよ。ボクと先生の子供だし、この子の方がボクより長く生きるからね」

「そう……なら学校は行くのを辞めて二学期からはこっちで暮らして貰うわ」

「うん。わかった」

「じゃあもう遅いから寝なさい」

「うん」


 こうして1日目は終わった……



「ティル大丈夫か!」

「大丈夫だよ。先生そんなに慌てなくても……」

「すまんティル俺はそんなつもりじゃ……」

「何言ってるの先生……この子は先生の子供なんだからボクは産むよ。それとも先生はボクのこと好きじゃないの?」

「なに言ってるんだ大好きだよ。愛してる」


 まったくこの人は平然とそういうこと言ってもう!


「じゃあいいんだよ。先生はボクを愛してるみたいにこの子のことも愛してあげてよ」

「ああ、任せておけ。お前も頑張れよ」

「うん。頑張るよ。ねえ? みんなにはいつ言う?」

「結婚式のあとで俺から言おう」

「ありがとう。大好き」

「俺もだよ。ティル」


 とても濃厚でした……先生はとても上手です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ