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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第3章 S期
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第35話 膝枕とティルと先生


~~飯田家~~


 さてそろそろ料理が完成するかな……


「よし完成! ティルちゃんこれ運んで」

「うんわかったよ」

「今日は田辺が作ったのか……美味しそうだな」


 フッ……今美味しそうと言ったな。さあ地獄(最後の晩餐)を始めようか……


「「「いただきます!」」」

「いた……だきます……」

「どうした伊東?」

「いや、その料理が……なんでもないです」


 さて料理を食べるか……


「料理がそんなにヤバいのか? だったらティルが倒れてるだろ……ハッハッハ!」

パクっ……

「うっ!」

「先生ボクに味覚はないですよ」

「先にい……え……」

バタンッ!

「パパ! 大丈夫?」

「大丈夫だちょっと地獄を見ただけだお前は…絶対に食うな……(ガクッ」

「パパー!」


 なんの茶番だよ……


「ちょっと先生酷くない!」

「いや、お前が悪い……こんなの食べられる奴ティルぐらいだろ……」

「いやー良かったねえ量少なくしといて」

「ホントにな……」

「じゃあ作ってくるね」

「結局お前が作るのかよ!」


 当たり前じゃん! 葵ちゃんに作らせる訳にはいかないし、紅葉だって料理下手らしいし、誰が作るんだよ! お姉ちゃんか! お姉ちゃんが作るのか!



 それから1時間後に先生が起きた



「先生大丈夫ですか?」

「ティルか……ってこの状態は!」

「ティルちゃんやるね先生を膝枕するなんて!」

「やっぱり膝枕か!」

「先生ダメでしたか?」


 さすがに落ち込むな……


「いやそんなことはないぞ! 寧ろ嬉しいくらいだ」

「先生!」


 良かった……嬉しいのか……えへへ♪


「「「先生パパが完全にロリコンに……」」」

「違うぞ俺はロリコンじゃない! ……たぶん」

「そんなことより先生一応料理作りましたけど……食べます?」

「そんなことではないが、ティルが作った料理を貰おう」

「じゃあ持って来ますね♪」

 



「それじゃあ、いただきます」

「どうですか?」

「ああ、凄く美味しいよありがとうティル」

「いえいえ、こちらこそありがとうございます」


 さて明日の家庭科の料理の調理実習で1学期は終わるし……そろそろお風呂に入ろうかな?


「ティルちゃんは先生とお風呂に入らないの?」


 昨日のことを思い出して顔が熱くなる。


「入らないよ!」

「なあティル……」

「なんですか? 先生」

「俺と一緒にお風呂に入らないか?」


 え?


「な、何言ってるんですか先生本気ですか?」

「ああ本気だ。ティルはダメか?」

「いや、駄目じゃないです! むしろ嬉しいです!」


 言っちゃった……


「じゃあいこうか……」

「……お熱いところ申し訳ないですがそう言うのは二人きりでお願いします」

「「すいませんでした」」

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