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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第29話 サイダーティルちゃん2


 それから数日後……


 ボクが飯田先生が好きであるという話が校内中に広まった。幸いなのは先生本人が少しだけにぶちんであったことだった……授業が終わる度に担当の先生達から「あの人、にぶちんだから頑張ってね」と言われた。これも全部紅葉が悪い! 絞めてやろう……


「紅葉ちょっと絞めるね」

「なんで!?」

「紅葉が悪いから」

「確かに悪かった、でもあたしには動画があるこれを公開されたくなければ……痛い!」


 ボクは問答無用で殴った。が、ぺちっ!という可愛いらしい音しか出なかった。


「こうなったら……ユッキー!」

「はい! さっき先生から貰ったサイダーで!」

「うっ……」


 お姉ちゃんはボクにサイダーを飲ませた。


「おねーちゃん?」

「(可愛い!)」←幼女観察同好会会員の方々

「(ティルちゃんの破壊力!)」←クラス全員

「(これは撮影せねば!)」←雪奈と紅葉


 後から聞いた話だけど、この時のボクの顔はとてもエッチな顔をしてたそうです……

ううっ……恥ずかしい!


「ほら授業を始めるぞ」


 飯田先生が入ってきた……


「せんせーだいすき! ティルはせんせーとせーこーい? してせんせーのこどもたくさんうむの!」

「おいティル大丈夫か! 顔赤いぞ! というか酔ってないか? 誰だティルをこんなにしたやつは!」


 クラス全員が先生を指差す


「なんで俺が!」

「先生のサイダーでティルちゃんは酔ったんですよ(嘘は言ってない)」

「ティルせんせーとけっこんするの! だからせんせーもティルをあいして?」

「お前は何言ってるんだ! さっさと覚ませ! 葵も何とか言え!」

「ティルちゃんがママか……それに弟妹……ふへへっ」

「葵ー!!!」

「「「先生ティルちゃんを宜しくお願いします!」」」

「お前らー!!」


 その後授業は終わりボクは気が付いたら保健室で寝ていた。


「ここは?」

「保健室だ……」

「先生? あっ! ううっ……」

「ティル……お前炭酸禁止な」

「はい……」


 こうしてボクは炭酸禁止令が出されたのであった……そして今日お姉ちゃんと紅葉の撮った動画が飯田先生以外の教員と生徒全員に渡った。もちろん教頭は紅葉のお父さんなので必然的に伊東さんに周りティナとママたちのところにも周るだろう……


ピロリン♪

『ティルちゃんへその先生今度紹介してね。あなたの大切なママより』


 思ったそばから……

 それから1ヵ月間先輩や教員からの「ティルちゃんならいけるから頑張って」という台詞が続いた……

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