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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第25話 隠蔽工作の説明

説明回なので長い文章が続きます。それと今日から二本立てです。


 さてそろそろ隠蔽工作をするとしようか?


「それで隠蔽工作って何するのよ」


 そう聞いてきたネタキャラもとい葵ちゃん


「それは全員揃ってから説明するね」

「全員って? いつ呼んだのよ?」


 その時扉が開いた。


「来たよティルちゃん」

「おはようティル」

「おはよう雪奈お姉ちゃん、紅葉ちゃん」

「ティルが言ってたのは葵ちゃんだったんだ……」

「そうだよ」

「よろしくね葵ちゃん」

「え? どういうこと?」

「それはね……」

「それは葵がティルに誘導されたってことだろ……」

「はい?」

 

 さすが先生4年以上の付き合いなだけあるね。


「つまりボクは今日君を引き入れるつもりだったんだよ」

「え? でも今日は休日だから私が来る保証なんて……」

「あるよ」

「え?」

「ボクは先生に話をした時今日学校に来るように仕向けた。そして先生は行方不明だった生徒に再開した、すると先生の性格上必ず浮かれて今日が楽しみで堪らなくなる。


 その後その様子をおかしく思った葵ちゃんが浮かれた先生をつけてきて学校に来る。そこでボクが先生にコンタクトをとって教室に来る。すると葵ちゃんは先生が行きそうな場所を探してここに来る。あとは掃除と会話の終了時間を計算してその時間にみんなを呼び出したっていうこと。


 つまり葵ちゃんはボクの罠に填まったんだよ」


「そこまで予測していたなんて……」

「こいつ昔から能力値はスゲーのに使い方がバカなんだよな……」


 先生や仮にも3年間一緒にいた生徒にバカとはなんですか……


 そのあと再び扉が開いた。


「久し振りティルちゃん」

「久し振りだね武くん」

「ティナの状態はどう?」

「もう全部思い出したから『俺が君を貰ってやる俺にはティナが必要なんだ』って言ったら凄く照れていたよ。さすがティルちゃんだね」

「今回はティナの命が掛かっていたから仕方なくだよ。結婚前にはちゃんと告白してあげてね?」

「もちろんだよ」

 

 さて最後の1人も揃ったし始めますか。


「まず今日みんなに集まって貰ったのは隠蔽工作を行うための説明だね」

「どうして私達なの?」

「ここにいるみんなはボクとティナの過去を知ってる人達だからね」

「え? 紅葉ちゃんも知ってたの?」

「まあ、あたしだし……」


 ホントにボクは話してないのに全部知ってたから驚いたよ……まさか伊東さんの娘さんだったなんて……


「じゃあ説明をするね。まずは……」


 ボクは明後日からある5連休を利用して一気に隠蔽をするためにティナが明日居ないことを考えボクと雪奈お姉ちゃんと紅葉ちゃんは明日は休んで貰う。そして武くんと葵ちゃんには学校に行って貰いボクたち四人は親の都合で少し早めに旅行しに行ったという噂を流して貰う。


 これで明日ティナが居ないことを不自然に思う人はいなくなる。同時に今回の犯人たちが居ないことも普段の素行が悪いからボクたちみたいに遊びに行ったと思い込む。これで明日の隠蔽は完了。


 そして幼女観察同好会会長である紅葉ちゃんが連休が始まってからティナが親の都合で転校することになったという話と同時にボクは強くここに残りたいと願い雪奈お姉ちゃんの家に居候になったことを学校の非公式アカウントに流す。


 その後、ティナの彼氏である武くんがティナに着いていくという話を同じく非公式アカウントに流して貰う。皆からはティナと武くんが親公認ラブラブカップルであることを知っているからついていくのは不思議には思わない。これでティナたちは解決する。あとは犯人達だけどそこで……


「ちょっと待って!」

「何? 葵ちゃん」

「あなたどこまで知っててどこまで予測してるの?」

「ボクは全てを予測して罠に嵌めて全てを知るんだよ例えば葵ちゃんは夜になると先生のことを思いながら1人で「もういいわよ!」」

「(幼女観察同好会会長ってバレてたのか……)」

「ここまで来るとホントにティルは敵に回したくないな……」

「じゃあ、話を戻すね」


 残った犯人達の親とかは既にママたちが根回しをしてあるからボク達はどうして居なくなったのかを細工しなければいけない。今回の事件を知ってる人はここにいる人達とティナとママちと教頭先生だけ……教頭先生は紅葉ちゃんのお父さんだから今回の事件のことを秘密にして貰っている。


 後はこの学校に居られなくなるような理由を適当につけて教頭先生に流して貰うだけどここで問題があってね。


「問題?」

「うん」

「それって何なのティルちゃん」

「それは……」「犯人達が帰ってくる可能性があることでしょ?ティルちゃん」

「残念武くん」

「なんだと……」

「問題は第三者の存在がある可能性が高いこと」

「第三者?」

「うん順番に説明していくね……


 まず今回の事件の発端は彼らが手紙を書いてティナの下駄箱の中に入れたことが発端になっている。手紙の方や下駄箱に入れてる所は見られてもティナは行かなかったということにして納めることができる。教室の方は遅いし、見てる人が居たなら先生に教えてに行かないのは不自然だから見てる人は居ないと予測できるから大丈夫。


 しかも事件の画像や映像はネット上には出てなかったから今はまだネット上には上がってないけど彼らの携帯の中にはそれらがあった。彼らの携帯はすぐに回収したからあとから出回ることはない。

 

 けど、もし彼らがその写真や映像を第三者に送って居たとしたら? その第三者がネットに流したり誰かに見せたり送ってたりしたら?


「今回の計画が無駄になる……っていうことになるのか」

「それだけで済めばいい方だと思う」

「どういうこと?」

「これをみんなに公開する。されたくなければ言うことを聞けって言われたら……」

「従うしかないっていうことか……」

「そう言うのも考慮してボクはこっち残ってるから、結果によって変わるよ」

「結果って?」

「すぐにわかるさ」


 さて、どうなるかな?

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