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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第24話 先生の娘

 

~~教室~~


 今ボクは教室で体操着(しかももうこの世には存在しないと思われていたブルマ)を着て先生と二人きり……そしてボクの顔は少し赤くなっている。


「痛っ!」

「神戸大丈夫か?」

「先生……ティルは別に大丈夫だから……気にしないで続けて……」

「神戸……」


 先生はボクのことをずっと見てくる。ボクの顔はだんだん赤くなってくる……







パシッ!

「痛い」


 ボクの顔はまた赤くなってくる……別の意味を含めた2つの意味で


「何言ってんだよ! 少し転んだだけだろうが! なに俺が襲ってるみたいにしてんだよ! っていうか今何の後始末だと思ってんだ! あと恥ずかしいなら言うな!」

「先生それは考えてはいけないものですよ。それに嘘は言ってないですよ。先生のお嫁さんになってもいいんですよ?」


 まあ確かに赤くなっているもう1つの理由は自分で言った台詞が恥ずかしかったからだけど……


「お前なに言ってだ。俺には嫁も娘もいるんだぞ、ほら早く掃除するぞ」

「わかってますよ。あと嫁さんは逃げられたから今はいないの間違いですよ」

「お前少し黙ってろ」

「……はい」


 まあ先生のお嫁さんならいいかな? 先生の嫁さんもういないしボクもお嫁さんになれるんだよ? それに先生といるととても落ち着くんだよね。でもこれ以上言ったら怒られるような気がする。だから黙ってよ……さっき後ろの扉から先生の娘さんが覗いていて顔を真っ赤にして走って行ったことなんて……


「掃除終わったー!」

「お疲れさま、先生」 


 あっ……先生の娘さんだ戻ってきたのかな? でもまだ顔が赤いからホントなのか確かめに来たのかな?


「お前もな、そうだこのあと一緒に久し振りに行かないか?」

「いいですね♪ お風呂ですか? それともホテルですか?」

「(こいつ女になってから積極的にからかってくるな……よしここは)それは久し振りだな修学旅行以来だなじゃあホテルでも行くか」


 先生乗ってきたな……だが今それは悪手だ。ボクはわざと顔を赤くして恥ずかしそうに言う


「先生のエッチ……」

「パパのロリコン! あり得ないサイテー!」

「葵!?違うんだ葵これはその言葉の綾で……」

「どこが綾なのよ! 神戸さん顔真っ赤じゃない!」

「あっ! お前!」


 ボクのせいで親子仲が悪くなるのは気が引けるから話をそらしておこう。


「飯田さん」

「何神戸さん?」

「……パパって呼んだね?」

「!? き、気のせいよ」

「それは無理があるよそんなに顔を赤くしちゃって」

「気のせいだって言ってるでしょ! 私はパパのことパパって呼んだりしない!」

「今呼んだね」

「!? そうよ! 呼んだわよ! パパって呼んでるわよ! そう言うあなたこそパパと何してたのよ!」


 開き直り早いな……だが所詮は先生の娘たいしたことはない。何をしてたか教えてやろう


「ボクは先生と二人きりいろんなことをしてたんだよ」

「い、いろんなこと!? た、例えば?」

「先生がボクの股の間に頭を突っ込んだり(高い所を掃除するときに肩車をしただけ)、先生がボクの胸を触ったり(椅子に乗せたりするときに触れただけ)、先生に押し倒されただけだよ(ただの事実)」

「確かに事実だが言い方を考えろ!」

「パパホントなの?」

「間違ってないが、肩車をして机の上に持ち上げて転んだだけの間違いだ!」

「でもさっき神戸さんを押し倒して神戸さん痛いとか、大丈夫だから続けて……って顔を赤くしながら言ってたじゃない!」

「それは転んで神戸の足を踏んじゃって痛いと言って、気にしないで掃除を続けろっていう意味だったんだよ!」

「そうなの?」


 ふざけてただけなんだけどな……仕方ない……先生これは貸しだからな……


「そうだよ」

「え? じゃあパパたちは何してたの?」


 今、聞いてはいけないことを聞いてしまったな? 仕方ない事実を言わなければ……


「ボクたちは3日前についたせいs……んんっ!!」

「ここ最近汚れていたから掃除をしていただけなんだ」

「そうなの?」


 何故そこで嘘をつく……ここはやはり事実を教えるべきだ!

 

「簡単に言ったらそうなるね」

「じゃあ具体的に言うと?」

「もっと長くなるけどちょいちょいはしょって話すね? いいよね先生?」

「ああ、かまわない」


 フフフッ……では事実を教えるとしようじゃないか


「語弊が生まれないように簡略化して真面目に言えよ?」


 チッ……仕方ない……


「3日前にね…」


 3日前に起きたこと全てとボクが先生の元生徒だったことをボクが男であることを隠して説明した。


「そんなことが……」

「だから何かあったら手伝って欲しいんだけど……」

「それくらいならいいわよその代わりティルちゃんって呼んでいい?」

「いいよ葵ちゃん」

「ありがとう♪ ほらパパもティルって呼んであげてよ」

「そうだねこの際ティルちゃんって呼んでよ先生」

「確かに前と区別した方がいいな、じゃあ改めて宜しくなティル」

「宜しくお願いします。先生」


 テッテレー♪

 ティルは面白い仲間たち(おもちゃ)を入手した。


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