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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第23話 ボクの選択と掃除


 ティナが居なくなって2日がたったある日の晩のこと……


「あのねティル話があるんだけど」

「なに?」

「実はね、ママ2日後にあっちに戻らないといけなくなっちゃったの。それでティルはどうしたい?」


 そうか……まあティナも行ったからママが戻らないといけない理由はわかるけど、ボクはこっちであと始末とかしないといけないし、それに雪奈お姉ちゃんと一緒に居たいからボクは……


「ボクは残るよ……」

「そう言うと思ってたわ。だから雪奈ちゃんの家に住まわせて貰うようにしたからね♪」


 え? 雪奈お姉ちゃんの家に住む?


「雪奈ちゃんならティルのこと大事に思ってくれてるしティルのこと知っても一緒に居てくれてるんでしょ?」

「確かにそうだけど……」

「遠慮なんていらないわよ。あっちの家族たちは二つ返事でOKしてくれたわよ」

「それならいいけど……」

「じゃあ早めに準備してねこの家空き家になるから、あと今回の話は通してあるから」

「……わかった」


 雪奈お姉ちゃんの家か……そう言えば行ったことなかったな……



 翌日……



 今日は月曜日だが祝日なので学校は休みだがやることがあるので学校に来ている。まずは職員室……


「失礼します」

「ああ、神戸か……わかってるよ。先に教室に行っててくれ」

「わかりました」


~~教室~~


 教室はまだ掃除をしてないので事件のあとのままになっている。つまり今日やることは教室の掃除だ。はっきり言ってやりたくないが仕方ないのでやる。一応体操服に着替えている。先生が教室に入って来た。


「うっ……さすがに3日放置しただけはあるな神戸は大丈夫か?」

「はい別に大丈夫です」

「そうだったな……だがマスクはしておけ」


 そう言ってマスクを渡してくれた。


「ありがとうございます」

「お前も変わったな」

「ボクは元からこんなですよ」

「いや、去年よりも明るくなってるぞ」

「そうですか……」

 

 飯田先生には事件のあとボクが神戸宏輝だったことと味覚障害、嗅覚障害であることを話した。

 

「さて初めるぞ!」

「珍しいですね。先生がこんなにやる気を出すなんて」

「そうだな……それはお前が居てくれたからかな?」

「どういうことですか?」

「お前は知らないだろうが3学期になっていきなり高校に来なくなって受験に失敗した生徒がいたら普通落ち込むだろ……でもまたお前と会えた。お前のことを聞いた時俺は嬉しいかった。俺を元気にしてくれたお前をこれ以上悲しませたくないんだよ……」

 

 それは悪いことしちゃったな……確かに高校のことあまり考えてなかったからな……でもこの暗い流れを変えたいからボクは……


「先生それって告白ですか?」

「ブフォッ! ……おまっ! 今の流れでそれ言うか?」

「ボクは流れを変えたいだけです」

「お前なぁ……そういうところは変わってないんだな」

「ありがとうございます」

「褒めてないんだが……じゃあ、さっさと終らせるぞ神戸」

「はいっ!」


 あっ! 扉直さないと……

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