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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第21話 大事件発生!

少し残酷な描写が入ります。


 ティナが帰って来てない?


「彼氏の家とかじゃないの?」

「それなら連絡くらいあってもいいはずなんだけど……」

「確かに……」

「ティルはなにか心当たりない?」


 そうは言ってもないよ……その時頭に何か思い浮かんだ……


『ああ、なんか手紙が入っててなティルたちの教室で待ってるって書いてあるんだ。行くべきかな?』

『どうせティナのことだから告白か何かでしょ行かなくてもいいんじゃない?』

『でも、手紙くれたのに無視するっていうのは……』

『ならティナの好きにすればいいんじゃない?』

『そうだねじゃあ行ってくる』


 ……もしかして! 急がないと!


「ティルどこに行くの!」


 とりあえず誰か頼りになる人は……


『君やティナに何かあったら電話してくれればいつでも助けるからね』


 あいつか……だが仕方ないティナのためだ……


『もしもしティルちゃんどうしたの?』

「ティナってそっちいる? まだ帰って来てないんだけど」

『居ないけどどうしたの?』

「やっぱり……実は……」

 

 ボクは下駄箱の前であったことを話した。


『普通のデートじゃないか?』

「だとしたら連絡ぐらいしてくるよ」

『そうだな。だとしたらマズいな……よしわかったティルちゃんの教室だなちょうど部活終わったあとだったからすぐに着くよ』

「ありがとう」


 まずは職員室だ……


「先生! 教室の鍵ってありますか?」

「どうした神戸、こんなに遅くに?」


 担任の飯田先生が出てきた。


「いいから鍵はありますか?」

「鍵ね……ないけど、どうかした?」

「実は……」


 吉川くんと同じように話した。


「すぐに行くぞ!」


~~教室前廊下~~


「ティルちゃん!」 


 吉川くんが走って来た。


「吉川くん急いで!」

「わかってる!」

「クソッ! 鍵がかかってる。扉を壊すから離れてろ!」


 ドンッ! ……吉川くんの蹴りですぐに開いた。


「ティナ大丈……ーーっ!?」


 中には3人の下半身丸出しの男と白い液体にまみれ目の光を失って全裸で転がっているティナがいた。


「どけ! ティナ大丈夫か!」


 吉川くんは3人の男達を突飛ばしティナに駆け寄った。するとティナは安心するかのように眠った……


「吉川くんティナを保健室に、先生……」

「わかってるよ……とりあえず神戸も保健室に行きな。俺もこのゴミ共を職員室に連れていったあとで保健室に行く。君は今にも彼らを殺してしまいそうで怖い……」

「ーーっ!? ……わかりました。吉川くん行くよ」

「ああ」


~~保健室~~


 保健室で吉川くんと待ってると飯田先生が入ってきた。


「落ち着いたか? 神戸」

「先生……先程はすいませんでした」

「気にすることはないさ……今回はあいつらが悪いし俺も大切な娘がこうなってたら殺してたかも知れん……」


 そう言って先生はボクを抱きしめてくれた。


「先生……あいつらとティナはどうなるんですか?」


 吉川くんが先生に聞いた。


「方法は2つだ、1つ目はあいつらを県外に追放することだ、だがそれは周りにお前の姉さんがこうなったことを公開することにもなる……つまりこのあとティナさんが虐められるのは確実といってもいいだろう…」

「なに!」

「2つ目は今回のことを隠蔽することだ、この場合は周囲に知られることはないがあいつらがこの学校に残ることを意味する。さらにあいつらが他の人に言わないとは限らないから結果的には1つ目よりも酷くなるだろう……」

「なんだと!」

 

 吉川くんそんなリアクションはいらない……

でもそれって結局……


「そうだな……いずれにしてもティナさんが酷い目に合うのは変わらないってことだな……」


 そんな……

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