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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第19話 更衣室と健康診断

 

 尾行してから数日がたった。今日は健康診断だ。


「おはよう雪奈お姉ちゃん、どうしたの? 元気なくない?」

「ティルちゃん、それは朝を抜いたからよ。それよりもティルちゃんは抜いてないの?」

「なんで抜くの?」

「……私への当て付けか!」

「なんで!」

「身体測定だからに決まってるでしょうが!」


 ああ身体測定か……身長伸びてるかな?


~~教室~~


「知ってはいるだろうが今日は身体測定を行う! 着替えは女子は更衣室! 男子は教室で! 順番は自由だが全ての場所に行くように以上!」


 そう言って飯田先生は教室を出ていった。

 

「着替えに行こうかティルちゃん、紅葉」

「うんそうだね」

「よし行こう」


~~更衣室~~


 そういえば最初のころは更衣室に入ることすら躊躇っていたけど……今は躊躇いとかないな、さすがに着替えを見ることはできないけど……


「ほらティルちゃん早く着替えて行くよ」


 あっ! 思い出してたらみんな着替え終わってた。


「ティルちゃん……着替えさせてもいい?」


 っ!? なんでこういう時にそう言うこと言うかな……他の人たちもなんかソワソワしちゃってるし


「え? 大丈夫だから別にいいよ」

「まあまあそんな遠慮すんなって」


 そこに乗ってくる紅葉ちゃん


「遠慮なんかしてないよ」

「私ティルちゃんを着替えさせたいの嫌かな?」


 そんなに悲しい顔しないで! 凄く断りづらいんだけど……


「別に嫌じゃないです……」

「ありがとうティルちゃん」

「んひゃあっ!」

「ティルちゃんって小さい体なのに敏感でとてもエッチだね♪」

「あたしもやるぜ」

「えっ? ちょっ! まっt……んんっ!!」


 着替えさせられてるときにあっちこっち触られました。その間他の人たちは鼻を抑えながらボクのことをずっと見ていた。


「さて着替え終わったし行こうかティルちゃん」

「うん……」


 こうして身体測定は始まった。



 数時間後……



「ティルちゃんどうだった?」

「120cm……」

「そう……」

「雪奈お姉ちゃんは?」

「え? えーそうね……べ、別に変わってなんてな、なかったよ……」

「増えてたんだね」

「うっ……それよりも今日は部活だね」


 そういえば、そう言えば今日は金曜日だったな……家庭科部の活動日は月曜日と木曜日と金曜日で月曜日は何を作るかを決める日で木曜日は材料を買う日、金曜日は料理をする日だ。


 ちなみにいずれかの日が休日であったり学校が休みの場合はその週は活動しないことになっている。


「お疲れ」

「そう言う紅葉はどうなのよ?」

「あたし? こんな感じ」

「なんですって……」

 

 凄い結果だったんだろうな紅葉ちゃんめっちゃドヤッてる……


ピロリン♪


「先輩からメールだ」

『今日なんか気分悪いから先に帰るから部活は二人でやっといて……』


 先輩逃げたな……


「仕方ない二人で行こうか」

「そうだね」


 家庭科室はB校舎の3階にあり、渡り廊下がないので1度1階まで降りなければならない、ホント面倒だね……

 

 下駄箱の前にティナが手紙を持って立っていた。


「ティナどうしたの?」

「ああ、なんか手紙が入っててなティルたちの教室で待ってるって書いてあるんだ。行くべきかな?」

「どうせティナのことだから告白か何かでしょ行かなくてもいいんじゃない?」

「でも、手紙くれたのに無視するっていうのは……」

「ならティナの好きにすればいいんじゃない?」

「そうだなじゃあ行ってくる」

「行ってら」


 ティナが走って行った


「そろそろ私達も行こうか」

「そうだね」

「じゃあね紅葉」

「紅葉ちゃんまた明日」

「ああ、また明日な」


 さて部活か……

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