第7話 合宿会議
早くもあれから6年が経ち、私たちは中学生になった。結局、身長はそんなに伸びなかった。琴子はあの時の私とは違って成長してるし、ソフィはいろんな所が成長していた。
……ティア姉の気持ちがわかったよ。まあそれはともかく、私とティア姉とお母さんは決め事をしていた。
「どうするの?」
「そうだね……行かない方がいいんじゃない?」
「でもそうすると新しいお友達のチャンスがねぇ……」
私たちが決めているのは明日から始まるオリエンテーション合宿に行くかどうかである。
「猫耳が一番バレやすいからね。どうしようか……」
「私とティア姉のコピーで行って、夜だけカラコンで入れ替わるのは?」
「うーん。それだと入れ替わるタイミングとか、入れ替わったあとに誰かに見られたりするとなぁ……あとは他の人に入れ替わりがバレたりしたらな。でも行かないとクラス関係とか置いていかれるし……」
またボッチになるのかな? いや、ソフィと琴子がいるからそれはないかな?
「葉月はどうなの?」
「できれば行きたいかな? でもバレちゃうからな……」
「部屋割りはどうなの?」
「今年から3人部屋になってソフィと琴子の二人だよ?」
「ならいっそのこと話ちゃったら?」
え?
「そうね……確かにあの二人に無理に隠す必要もないような気がするね。それにそっちの方が二人にも協力して貰えそうだし」
確かにそうかも……でもなぁ……
「勝利の未来は決まった!」
ティア姉が変なポーズをとっていた。
「どうしたの?」
「未来予知した。大丈夫だったよ葉月。話してみなよ」
ティア姉が言うなら……
「わかったよ。明日話して見る」
「それがいいよ。ほら、明日の準備早くしてきな」
「うん、そうするよ」
私は部屋を出た。
ーーティア視点ーー
ふぅ、これで葉月も楽しめるね。
「ねえ、未来なんて予知してないんじゃないの?」
「さすがだね。そうだよ。私はあんな偏った能力なんて使わないよ」
「じゃあなんで!」
「葉月には言わないけど、琴子ちゃんは吸血鬼なんだよ。それでソフィちゃんは……」
「そうなんだ……なら大丈夫かな?」
「そうだよ。だから私たちは葉月を見送るんだよ。わかった? それに葉月は……」
今の葉月ってチート過ぎ! 私ですら勝てないよ!
「うん、そうだね。気をつけないとね」
もう私視点は来ないのかな? 先生やティナとか出番すらないし……歌音たちは元気にしてるかな?
ティア「今日はお父さんだね。久しぶり」
アレン「全く、何故俺の出番がないんだ」
ティア「きっとお父さんは最終回で必要なんだよ!」
アレン「ありがとう、ティル」
雪奈「あれ? 私は?」




