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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
番外編2 猫耳幼女の物語
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第5話 コミュニケーション能力の差



 今日は小学校でよくわからない遊びをするらしい。授業は明日からでそれはとても怠いと思うよ。


「じゃあ葉月、これ今日から着てね」


 ティア姉に渡されたのはこの店の制服でベストがピンク色だった。ティア姉は水色だから色違いだね。お姉ちゃんとはこういうことしたことなかったな……



 数分後……



「着替えたよ」

「葉月似合ってるよ。じゃあこの帽子も」


 渡された帽子は白色で水色のリボンがついている可愛いらしい帽子だった。


「ありがとうティア姉……っていうと抱きついてくるから言わないね」

「えっ……葉月? 今なんて……」


 ティア姉って意外と精神的に弱いよね。力はめっちゃあるのに……でもそんなティア姉が可愛い!


「冗談だよ。ティア姉、ありがとう」

「葉月……大好き!」

スカっ……

「ふっ、残像だ」

ダキっ!


 ティア姉が後ろから抱きついてきた。

 ……え?


「ふっ、分身だ」


 向こうのほうが1枚上でした。


「正確には30枚くらい上なんだけどね!」

「煩いよ! そんなこと言うティア姉なんて嫌いになっちゃうよ!」

「私が間違ってたから許して……」


 弱っ!? どんだけ私に嫌われたくないの!?


「じゃあ私いってくるから、いってきます」

「……いってらっしゃい」


 私は髪留めをつけて学校に向かう。


~~教室~~


 教室に入って席に座ると前の席に座っていた青銀髪をした女の子が話掛けてきた。確かロシア人のソフィ・スネグーラチカちゃんだっけ?


「ねえ、葉月ちゃんだっけ? 葉月ちゃんはどうして目の色が違うの?」


 これがコミュ力か……


「私にもわかんない。でも私のお姉ちゃんも同じ白髪だからお父さんは外国人だと思う」

「お父さんは見たことないの?」

「ないよ。でもお母さんたちはずっと見てるって言ってた」

「そうなんだ……ところで葉月ちゃんのお姉さんって昨日の?」


 ティア姉のせいで今後目立つような気がする……


「そうなんだよ。困っちゃうよね。あれで21なんて……」

「21!? 葉月ちゃん……頑張って!」


 諦めないで!


「それよりもどうして私に話掛けたの?」


 ヤバっ! 変なこと聞いちゃった。


「葉月ちゃんが私に似てたからかな? 髪の色とか周りと違うし」

「そうなんだ……」

「ねえ葉月ちゃん、今日の遊び二人組なんだけど一緒にやらない?」


 私、これ一択しかないんだけど……


「うん! やろう!」

「じゃあ決まりだね!」


 このクラス、27人だから絶対1人余るんだよね。だから私はボッチを回避するよ!


「はい、じゃあみんな席について」


 先生が教室に入って声を掛けるとみんな席に着いた。


「じゃあこれから二人組になって貰おうと思ったんだけど、それだと1人余っちゃうので3人組を作って下さい」

「「「はーい!」」」


 これ私たち1人足りないやーつ……


「ソフィちゃん、どうするの?」

「誰か見つけようか……いや、見つかったね」


 ソフィちゃんが指さした先にはこれまたボッチで白髪で赤い目をした女の子が……


「声掛けに行こうか」

「そうだね」


 私たちが席を立って白髪幼女の元に向かう。あっ、ティア姉じゃないからね!


『呼んだ?』


 呼んでない! っていうか何これ!?


『テレパシーだよ。最近覚えたんだ!』


 さすがティア姉、なんでもありだね。


『主よ、俺もここにいるぞ』


 ミトコン、まだいたんだ。でも君たちの出番じゃないから引っ込んでて、


『『( ;´・ω・`)』』


 何その顔文字は!?

 話がそれちゃったけど、私たちは白髪幼女に話掛けた。


「へい嬢ちゃん! 俺たちといいことしない?」

「それ違う! それはナンパ! 漏らす人!」


『なんで葉月が知ってるの……』


 前にパソコンで見た。


『パソコン禁止ね』


 なんで!?


「葉月はツッコミ体質なのかな?」

「違うよ。ソフィがボケ過ぎてるだけだよ……」

「あ、あの! 私と一緒にペアになって貰えませんか!」


 昔の私よりもコミュ力ある……どうせこういう人が胸大きくなるんでしょ? ……そして今なぜか奈々が頭に出てきた。


『あの胸は神の敵だ!』


 ティア姉……哀れな。


『葉月もその内分かるからいいもん! 今のうちに好きなだけ言ってな! 絶対後悔するから!』


 うわぁ……私も絶壁なのか……


「葉月、葉月!」

「あっ! ごめん、同じペアだっけ? いいよ」

「聞いてたなら早く返事しなよ」

「よろしくね。琴子ちゃん」

「覚えててくれたんだ! ありがとう!」


 ……ソフィちゃんや何故窓の方を向くのかね?


「まあ、それはともかくよろしくね」

「うん! よろしく!」


 こうして私たちは3人で1班を作った。


 詩織「もしかして私の出番が一番少なかったんじゃない?」

ティア「蒼くんが一番少なかったよ。だから元気出してよ」

 武瑠「え? これだけ?」

  恵「圭、私たちも老人よ」

  圭「そうね。アイツは元気にしてるかしら?」

???「私はふじm……」

ティア「ロリコンは登場すんな!」

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