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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
番外編2 猫耳幼女の物語
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第3話 獣耳幼女の再会


ーー葉月視点ーー


 あれから5年が経ち、私は今日も自分の部屋(ティアの部屋)で本を読んでいた。最近はすることもないからお姉ちゃんの本を読んでいる。


コンコンっ!

「葉月、ちょっといい?」

ガシャ……

「ティア姉!? え!? 何!?」


 武装して大きな盾を持ったティア姉が私の前にきた。


「え!? な、何するの!?」

「ちょっといい?」


 私の耳と尻尾にティア姉が手を当てる。


「守護神アテナよ、時間神ティルスティアが命ずる、彼の者を守りたまえ! イージスの盾(アイギス)!」


 私の体とティア姉が光った。するとティア姉の盾は1つの赤い羽根の形をした髪留めになった。


「え?」

「はい、これを付けてみて」


 ティア姉に言われて私は髪留めをつけると尻尾が消えた。


「え? どういうこと?」

「見てみて」


 ティア姉に鏡を見せられ、見てみると耳が人間の耳に変わっていた。


「それを付けていれば葉月は耳と尻尾をなくせるから、小学校に通えるよ。ただし、外す時は場所を選んでね。外れたら耳は元に戻るから。でも幻影だから触られたらバレちゃうから気をつけてね」


 私は髪留めを外すと耳は現れてつけると人間の耳になった。でも人間の耳を触るとすり抜け、逆に元の耳があった所を触ると元の耳に当たった。でも何もないよりはいいね。


「ありがとう、ティア姉!」

「どういたしまして(『髪留め』ならぬ『神留め』だね)」


 これで外に行ける! そうだ! 久しぶりにお姉ちゃんに会いにいこう!


「ちょっと喫茶店行ってくる!」


「そう、行ってらっ(シャイニングビー◯! ってやりたかった)……しゃい」


 なんか歯切れ悪かったような……まあ、いいか。


~~喫茶店~~


 今日もお姉ちゃんがいた。それと近くに他の女性がいた。


「あれ? 奈々?」

「!? あなた誰?」


 奈々だ。久しぶり!あれ? お姉ちゃんなんで泣きそうな顔してるの? 可愛いけど……


「私だよ! 奈々! 琴葉!」

「え? どういうこと? 前に琴葉って名乗った女の子が……」


 え? それ偽物!


「あっ、それ私ですぅ~」


 お前かい!


「はあ? 何言ってるの?」

「あっ! お願いします」


 ん? 誰に言ってるの? するとお姉ちゃんの姿が小さくなった。


「「は?」」

「どう? ロリ琴音ちゃんは?」


 お姉ちゃんだいぶ変わったね。


「お前かー!!」


 うわっ!? 怖っ!


「ひっ! す、すいませんでした! 許して下さい!」


 めっちゃ土下座してる……お姉ちゃん、ダサいよ……でも可愛い!


「まあ、いいよ。久しぶり琴葉」

「奈々久しぶり!」


 私は奈々と抱き合った。


「あっ!」


 その拍子に奈々の裕福過ぎるブツにあたって髪留めが取れた。


「「は?」」


 幸いお客さんは居なかった。


「えーとね。今度は獣耳になっちゃった」

「「はああぁぁぁ!!?」」


 音色さんがビクリとしていた。そして私は髪留めをつけ直した。この後いろいろ触られそうになったが、ティア姉が止めてくれた。ありがとうティア姉……

 と思っていた自分がバカであったと気づいたのは部屋に戻ってからのことだった。


「ティア姉そこはだめ……だめなの……」

「可愛いよ葉月! もっとお姉ちゃんに可愛い姿を見せて!」

「にゃああああっ!?」

ティア「先生、どうする? もう高齢者になるよ?」

 義則「まさか俺もここまで老いたとはな。ティア、元気でな」

ティア「先生ーー!!」

 武瑠「今回短いな」

 優希「私って出番ないのかな?」

ハーシーチェイス「優希、そんなことないぞ」

ティア「ハーシーチェイスさん、1度しか登場しないんじゃなかった?」

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