表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
番外編2 猫耳幼女の物語
186/194

第2話 双子姉妹の再会


 ティア姉のおかげで喫茶店に向かうことができた。


「いい? 絶対にフードを取ったらダメだからね!」

「はーい」

「じゃあ行こうか」

「うん!」


 私はティア姉に抱っこされながら喫茶店に入った。あれ? お客さんいないね。ってあれは!


「え? ちょっ! 葉月! どこ行くの!」


 私は椅子に座って何かを書いてる人に近づく。


「ん? どうしたんですか?」

「音無さん、すいません!ほら、葉月こっちおいで」


 音無……やっぱりお姉ちゃんだ!


「いやっ!」

「え? ……嘘……葉月が……葉月が私を……」

ガクッ……

「お母さん!」

「どうしたんですか? 葉月ちゃん?」


 お姉ちゃんが話かけてきた。私は言葉を放つ。


「お姉ちゃん、また会えた。」

「え? 葉月ちゃん?」


 お姉ちゃんは手を止めた。


「お姉ちゃん、血、ちょうだい!」

「琴葉……お姉ちゃん小説家になったよ」


 やっぱりお姉ちゃん小説家になったんだね。


「うん♪」

「琴葉、私はいいからとりあえずティアちゃんを」

「葉月が……私の葉月が……」

「お母さん、大丈夫だよ。大丈夫だから気にしないで。お母さんには私がいるから」


 あっ……


「ティア姉、大好き!」


「……葉月!」


 ティア姉が私に抱きついてきた。


「ティア姉、苦し……」


「あっ、ごめんね。それで音無さん姉妹よ。これはどういうことかな?」


 え? あれでさっきの話聞いてたの?


「えっと……これはですね。ティアちゃん」


「私がなんだったか覚えてますか? 私は過去に行けなくても見ることはできるんですよ?」


 過去を……見る?


「じゃ、じゃあこの話はいいじゃないですか」

「いや、そういうのは音無さんの口から聞きたいですからね。」

「いや、あの時は私の黒歴史なんですから!」


 お姉ちゃんの黒歴史?


「フッフッフッ……我が漆黒に満ちたこの力を喰らえ! シャドウテンペスト!!」

「「うあ"あ"あ"あ"ぁぁぁ!!!」」


 お姉ちゃんも音色さんもどうしたのかな?


「ティア姉それなーに?」

「魔法の言葉だよ? この言葉を言うと大半の大人の人は言うことを聞いてくれるんだよ?」


 へぇーそんなのあるんだ。初めて知った。


「お姉ちゃん! わがしっこくにみちたこのちからをくらえーしゃどーてんぺすとー」

「お願いだからやめて! っていうか暗記力高すぎない!?」


 なんかこの体になってからどんなことも簡単に覚えられるようになったんだよね。


「音無さんが敬語じゃないのって珍しいですね」

「家族に敬語なんて使う方がおかしいですから」

「それもそうですね。じゃあそろそろ夕飯の時間ですから、葉月帰るよ」

「はーい。じゃあね。お姉ちゃん。今は音無さんかな?」

「いや、今まで通りで」

「そうだね。じゃあねお姉ちゃん」


 私はお姉ちゃんと別れて夕飯を食べた。


「(おかえり、琴葉……)」

歌音&奏「ねえ、私たちの出番は?」

ティア「ごめんね。ないんだよ。だから今こうやって余ったスペースで出して上げてるんだよ」

 蒼真「もしかして僕も?」

ティア「蒼くんが……しゃべった……」

 蒼真「僕、こっちよりも先に平行世界で登場してるんだけどな……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ