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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
番外編 音無家双子姉妹の物語
181/194

第15話 誘拐


~~前回のあらすじ~~


 ノーパンで奈々とお姉ちゃんと下校してる途中に誘拐されました。以上!


「ずいぶん簡単に言うな!」

「うっせえ!」

「ひっ!」


 誘拐犯が刃物を出してきた。


「いいか? 騒ぐんじゃねーぞ? こっちとら最初から極相林(クライマックス)なんだよ!」


 向こうはふざけてるが、こっちは真剣なので私たちは冷静に頷く。


「奈々、そろそろ返して」

「仕方ない」


 奈々は誘拐犯にバレないようにパンツを返してきた。私はそのパンツを履いた。


「ふぅ、じゃあ脱出しようよ」

「「え?」」

「何言ってんだ? させる訳ねーだ……アンッ!」


 1人目が気絶した。あと二人


「てめぇ何しやが……きゃあっ!」


 あと1人だけど運転手か……刃物で脅そうっていうかこの二人のおっさんキモいんだけど……


「今すぐ車を止めろ。わかってるよな?」

「は、はい!」

「「(どっちが悪役だろうか……でも助かった)」」

  

 そして車が停車した。


「イヤーン!」

バタンっ!


 うわっ……こいつら気持ち悪! そんな見た目で「イヤーン」とか誰得なの?


「降りるよ!」

「「わかってるよ!」」


 私たちは車を降りて逃げた。その後警察に突き出した。


「じゃあ帰ろうか」

「……そうだね」

「琴葉……」

パシンッ!

「え?」


 なんでお姉ちゃんに叩かれたの?


「なんでこんな危ないことしたの! 琴葉だって私の大切な妹なんだから! そんなことしないでよ!」


 お姉ちゃん……


「(ノエルさん心の中では琴葉にデレデレだったんだ……)」

「うん、わかったよお姉ちゃん。ごめんね」

「わかればいいのよ」

「……お姉ちゃん、私のこと気にしてくれてたんだね」

「いやっ! それは! ちがっ……」

「いいんだよ。お姉ちゃん、私だってお姉ちゃんのこと大好きなんだからお姉ちゃんが私のこと好きでもおかしくないんだよ」

「琴葉……ありがとうね。今度全く読ませてなかった恋愛小説とかたくさん読ませてあげるから!」

「(お前が原因か!)」


 私たちは3人で手を繋いで帰った。


「(この様子だと私たち姉妹にしか見えないよ。まわりからも温かい目で見られてるよ)」






 一方その頃……



「クソッ! 失敗した失敗した失敗した失敗した! 完璧だったはずなのに! こうなったら琴葉ちゃんを……」

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