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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第2章 G1期
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第16話 部活動

 

 今ボクたちのクラスは委員会決めをしていた。


 「まず学級委員だが……やりたいやつはいるか?」


 ここで出たら最後……絶対になる訳には行かない……


「はいはーい私、私やります!」


 真っ先に手を挙げた相田さん……


「さすが相田だ! お前ならやってくれると信じてたぞ! 男子は……」

「俺がやるよ」


 そう言って手を挙げたのは小林 雄大くん

めっちゃモブだね……今後登場できるといいね。


「よしじゃあ二人に決定な! あとは二人に任せる!じゃあよろしく!」

「「え?」」


 相田さんと小林くんが学級委員(犠牲者)になってくれた……それから委員会決めがすんなりと終わった。みんなそんなにやりたいことあったのかな……ちなみにボクと雪奈お姉ちゃんは入らなかったが、紅葉ちゃんは図書委員になった。


 次は新入生歓迎会で各々がいろんな部活の見学に行くことになった……


「ティルちゃんは何部に入るの?」

「特に考えてないかな……」


 部活動は必ず入らなければならないので、何かしら見つけなければならない。


「雪奈お姉ちゃんは決めたの?」

「私は料理部にしたよ」

「紅葉ちゃんは?」

「あ、あたしはバドミントン部だよ(幼女観察同好会なんて言えない)」

 

 おお、まさかの運動部……


「ティルちゃん……悩んでるなら料理部にしない?」


 料理部か……味覚がないことバレないようにすればいいし、それに毎日する訳じゃないしそうしようかな……


「そうだね、じゃあそうしようかな」

「そうと決まれば料理部に行こう」


 ~~家庭科室~~

「すいません見学にきたんですけど……」

「はいはい~どうぞー」


 扉を開けると中には1人しか居なかった…


「今年はずいぶん可愛い子がきたね。これで家庭科部も廃部を免れた……」


 今廃部って聞こえたんだけど……まあ部員が少なければ好きな時にできるからいいか……


「もしかして部員って……」

「そうなんだよー私1人しか居ないんだよ……だから家庭科部に入ってね? え? 入らないの? 嘘でしょ? 入るでしょ? 入るに決まってるよね?」


 なにこの先輩めっちゃ怖い……もしかして部員がいないのってこの人が原因なんじゃ……


「落ち着いてください入るために来たんですから……」

「いやーよかったよかった、入らないとか言われたらどうしようかと思ってたよ…私の名前は篠原秋よ。よろしくね」

「田辺雪奈です。よろしくお願いします」

「神戸ティルです。よろしくお願いします」

「雪奈ちゃんにティルちゃんね、今日は材料あるからクレープでも作って見ない?」


 クレープか……作りやすさは普通かな? ボクは大丈夫だけど雪奈お姉ちゃんはできるかな?


「ティルちゃん、二人で作って交換しない?」

「いいねそうしようか♪」

「あっ……いいな、私も作るから私も混ぜて」

「じゃあ二人分ずつ作って交換しようか」

「あっ……ティルちゃんこれ使って」

 

 踏み台が出てきた……まあこの身長じゃ届かないから仕方ないね……

 まあそういうわけで、三人同時に作り始めた……作り終えたのは先輩の次にボクで最後に雪奈お姉ちゃんだった。やっぱり熟練者は違うね。食べる順番は作り終えた人の物から順番に残りの二人が食べることにした。


「じゃあまずは先輩のから食べよ♪ いただきます」 

パクっ……


「美味しい♪」


 雪奈お姉ちゃんには好評のようだ……じゃあボクも……

パクっ……


「美味しいね♪」


 もちろん味なんてしないので嘘である。


「そう……良かった……」

「じゃあ次はティルちゃんのだね」

「じゃあ召し上がれ」

パクっ……

「ティルちゃんのは相変わらず凄いね♪」

「嘘でしょ……この美味しさ……先輩としての威厳が……」


 先輩は崩れ落ちたけど、雪奈お姉ちゃんからは凄く好評だった。


「じゃあ最後は私の分だねはいどうぞ」

「……ティルちゃん先に食べていいよ」


 先輩どうしたのかな? まあいいや……いただきます。

パクっ……

「美味しいよ雪奈お姉ちゃん♪」

「そう、ありがとう。先輩も食べてください」

「そうね……じゃあいただきます」

ドサッ……


 先輩が食べた瞬間に先輩は倒れた……


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