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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
番外編 音無家双子姉妹の物語
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第11話 琴葉、友達が増える


 あれから数日が経ってお姉ちゃんが以前より少し私への態度が変わった。一体何があったんだろう?


「お姉ちゃん何があったんだろうね」

「うーん何だろうね(あの時の琴葉いろいろと可愛いかったからな……)」

「まあ、いいや。それよりももうすぐテストだね」

「そうだね。じゃあ勉強会しない?」


 勉強会……


「いいね! しようよ!」


「じゃあ決まりだね。そうだ、その時に私の友達も何人か誘っていい?」


 これは友達が増えるチャンスでは!


「うん!いいよ」

「ありがとね。じゃあせっかくだし、土日使って泊まりにしない?」


 お泊まり!?


「うん! そうしよう! でも誰の家でするの?」

「私の家でやろうか。今週ならお父さんも帰って来ないし」


 お父さん……どんまい! まあ、娘なんてそんなものだよ。


「うんわかった。お母さんとお姉ちゃんに伝えておくよ」

「じゃあ私もお母さんに伝えないと」


~~音無家~~


「明後日から奈々の家で泊まりで勉強会やるんだけど、いい?」

「いいよ。でも迷惑かけるんじゃないよ」

「わかってるよ。お姉ちゃん、私は土日は居ないからね」

「わかってるよ……」


 お姉ちゃんがリビングから出ていった。



 そしてお泊まり会当日……


「じゃあいってきます」

「いってらっしゃい」


 私は玄関を出た。すると奈々の他に知らない人が二人いた。


「おはよう琴葉」

「奈々……この人たちは?」

「「同じクラスだよ!? もう入学してから数ヶ月経ってるのにまだ覚えられてなかったの!?」」


 おーハモってる。


「琴葉……クラスの人の名前何人覚えてるの?」

「えっと、まず奈々じゃん? 次に……あれ?」

「「「(まさか!)」」」


 あれ? 私、他の人誰も知らない……


「琴葉……歴史の人物よりも先にクラスメイトから覚えようか?」

「勉強会は!?」

「さすがに私しか知らないのはマズいって!」


 確かにそうだね……


「えっと……私は高橋 (かえで)っていうんだ。楓って呼んで」


 楓ちゃん……


「私は加藤 莉緒(りお)っていうんだよ。梨央でいいよ」


 莉緒ちゃん……りおちゃん……よし! こっちでいこう!


「よろしくね。楓ちゃん、りおちゃん!」

「よろしく」

「よろしくね琴葉ちゃん。でもなんで私だけひらがななの?」


 ……普通会話って漢字か平仮名かなんてわからなくない? なんでわかるの?


「まあ、とりあえずうちに入ろうよ」

「そうだね」


 私たちは奈々の家に入った。


「「「お邪魔しまーす」」」

「いらっしゃい。いつも奈々がお世話になってるね」

「「はい! お世話してます!」」


 ……何を言ってるの? 二人よりも絶対


「私の方がお世話してますよ!」

「「「それは違うだろー!!」」」

「仲が良さそうでよかったわ。じゃあ勉強会頑張ってね」

「「「はい!」」」


 私たちは勉強会を始めた。

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