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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第11章 ティア・アメジストの生活
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第163話 この世界を越えて

今日はティルとティナの誕生日! そして本編最終回です。


 私が武瑠といろいろしてから早くも60年が経過した。アテナは数年前に事故死。紅葉たちも老いてしまい。もういっていまった。私の可愛い葉月は音無さんや友達を眷属にして雪奈と異世界に行った。そして最後の1人になった。


「ティア、こっちだ」

「ありがとう英司、音色は?」

「まだ大丈夫だ。だが、あと少しだけだ」

「わかった……」


~~病室~~


「お母さん、久しぶり」


 中に入ると音色がいた。


「久しぶり音色」

「ねぇお母さん、みんなどうしてるかな?」

「音色……大丈夫だよ。みんな元気にしてるよ」


 音色は今病院のベッドの上で横になっている。


「そうだよね……また、会えるかな?」

「会えるよ……必ず」

「そう……ありがとうお母さん」


 音色の脈が薄くなってきている。


「音色……彼氏とか欲しかった?」

「そりゃね……欲しかったよ。でもこうしてお母さんと一緒に過ごしてた日も楽しかったよ」

「そう……何か思い残したことは?」

「そうだね……もっと長く生きていたかったかな?」

「音色……音色が居たから、私は頑張れたんだよ……」


 音色が眠そうにしてる。


「お母さん、今までありがとう。私、楽しかったよ」

「音色……おやすみ……」

「おやすみなさい、お母さん」


 音色が息を引き取った。


「……音色の願い聞かせて貰ったよ。おいで、音色……私と一緒にこの世界を越えよう」


 音色の魂が私の中に入ってくる。


「いいのか? ティア……」

「うん。じゃあ行こうか」

「そうだな」

「秋! 日向! 行くよ!」

「「わかった!」」


 私はアメジストのペンダントに魔力を込めると銀髪に翠色の瞳を持つ虹の神様の力を使って、この世界を異世界と繋げた。神様の名前はイリスだ。まさかあの女の子が神様なんて知らなかったよ……まあ本人は気づいても無かったから力奪っちゃったんだけどね。


「さあ、行こう音色。()()()()()()()()()()()()


 そして私たちは世界を越えた。





『祝え! 世界を超え、過去と未来を超越する究極の時の神!! その名もティルスティア・アメジスト featイリス!!! 新たなる物語の始まりにたどりついた瞬間である!!!』













「ただいま、お母さん」

「おかえりなさいティア」


 越えた先は雪奈の新しい喫茶葉月。


「お母さん、()()()()()()?」

「準備なら、もう少しかかるよ」

「わかった。じゃあ5年後に始められるようにしようか」

「そうだね……じゃあティア! 仕事始めるよ!」

「うん! 武瑠、秋、日向、葉月! やるよ!」

「「「おおっーー!」」」


 私はこれからも喫茶葉月で働いていく。ここは私の家だ。


 音色、アテナ、優香、紅葉、葵、詩織さん、先生、ティナ、武くん。

 私たちはずっとここで待ってるよ。だから、早くここにたどり着いてね。これからはずっと一緒だよ。


カランカラン♪

「いらっしゃいませ! 喫茶葉月へようこそ!」

 作者「本編はこれで完結で、夕方から番外編みたいなのを投稿します」

ティア「やっぱりこっちが本編じゃん。ティルの物語は序章だったんでしょ?」

 作者「……番外編は音無家の双子姉妹の物語です! でもイリスちゃんの物語を作るより前に作られたものなのでイリスちゃんはいません!」

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