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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第11章 ティア・アメジストの生活
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第160話 水泳授業と守護の力


 はやくも夏休みが終了し、二学期が始まった。


「はい、じゃあ今日からは水泳授業が始まるので水着を忘れないようにしてください」


 へー、水泳授業あるんだ。なんで6月とか7月にやらなかったんだろ? まあ私泳がないから関係ないけどね。


「ねえ、ティアはなんで1度も泳いだことがないの?」


 あっ! そうか。アテナは居なかったから知らないのか。


「武瑠に水をかけたら武瑠が失神した」

「そう……なんだ……」


~~更衣室~~

「ティア! 私水着着てきたよ!」

「アテナ、学習しようよ」

「フフフ……私は学習するんだよ! ほら、ここに……あれ?」


 忘れてんじゃねーか。やっぱりアテナだね。


「アテナ、ドンマイ!」


 まあ、私は分身用の服とパンツは持ってるんだけどね。さすがに自分のパンツは貸したくないよ。この学校、スカート短いから頑張って!


「ううっ……」


~~プールサイド~~


 クソ暑い! なんだここ! 生き地獄か!?


「暑い……」

「暑いな、ティア」

「あれ? 秋? 入らないの?」

「今日はアレの日だ」


 私、まだきたことないんだけど…


「そう気にするなって! いつかティアにも来るさ!」

「……冷却、日光遮断」

「ああ、ティア様ありがとうございます。とても涼しいです」


 最初からこうすればよかったんだね。


「ところでそんなティア様に報告が」


 なんか嫌な予感がするんだけど……


「実はこの前倒した悪魔がこの学校を破壊するような威力の魔法を使ってまして、その威力がこの前のあの砲撃の1万倍でして……」


 やっぱりか……っていうか1万倍!? あいつそんな力あったの!?


「いつ?」

「恐らく、明日の水泳授業の時間かと……」

「もっと早く言えよ!」

「すいません! 気づいたのが今朝でして……」

「なら仕方ないね」


 翌日の水泳授業の時間……


「どうするの? 私の盾じゃ無理だよ?」

「ティア様にはそれがあるじゃないですか?」


 これ? これはアテナから貰った石っぽいなにか……まさか!


「それがあればいけると思います!」


 私は魔力を込める。すると石が光だした。


「これは……」


 私は鎧と大きな盾を持っていた。


「守護神アテナの盾です」


 ……アテナの名前の由来ってこれじゃないよね?


『祝え! 全英雄の力を受け継ぎ、時間を越え過去と未来を統べる時の神、その名はティルスティア・アメジスト feat.アテナ また新たな英雄の力を受け継いだ瞬間である!』


 やっぱりそれやるんだ……でもアテナは英雄じゃないよ。


「そろそろくるぞ! 5秒前! 4、3、2、1、0!」


 校庭の中央から波動が出てくる。


「今だ!」


『アイギス! タイムデストロイ!! バースト!! エクスプロージョン!!』

※オリジナル必殺技です……たぶん。


 私は魔力を全力で込めるがそれでも波動は盾を押し込もうとする。


「はあああああぁぁぁぁ!!!」


 ここだけは! 絶対に通さない! 武瑠たちを守るために!


「この手で守れる命があるなら、私は迷わず守る!」


『スキャニ◯グチャージ!!』


「はあああああぁぁぁぁ!! セイヤっーー!!!」


 私は波動を空高くに打ち上げた。すると盛大な花火になった。


「はぁはぁ……はぁ……」

バタンっ!

「ティア!」


 魔力が尽きた私はその場で倒れた。そして、守護神アテナの盾と鎧は黄色の髪留めに入った。

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