第158話 みんなで海で遊ぼう!
音色たちと温泉に入った次の日……
「じゃあみんな揃ったな! 海に行くぞ!」
「「「おおーー!」」」
「ってまだ分身消えないんだね」
「でも今日は音色を戻してあげたよ?」
「うん、それには感謝してるよ」
私のコピーは基本的には魔力は作成と同時に消耗されるから、別に消す時間は決まってないんだよね。ただ、コピーが魔法とか神の力使うと普通の3倍魔力が消耗される上に威力も半分なんだけどね。
~~細胞質基質海~~
細胞質基質ね。今回はそのままなんだね。いつもは変な漢字使ってるのに……
「じゃあお前らは着替えてこい。その間に俺と紅葉でいろいろ準備してるから」
「「「はーい」」」
女子更衣室ではティナが歌音と奏を着替えさせていた。その一方、女子更衣室には1人のアホがいた。
「ティア! 私、下に水着着てきたんだよ!」
こんなことする奴は優香以来だね。優香は元気にしてるかな? って思うと登場すr
「あれ? ティアにアテナじゃん!」
まだ思ってる途中だったのに……
「優香! 久しぶり!」
「なんでティアが二人いるの?」
「「気のせいだよ!」」
「そんな訳あるかい! まあ、そんなことより久しぶりだね。アテナは大きくなったね」
なんだよ。その視線は……
「いや、ティアは……何でもありません。じゃあ私は今日は部活で来てるから急ぐね。じゃあ、また会ったらね!」
優香、何部に入ったの?
「ティア、私たちも行こ! みんな行っちゃったから急いで!」
「あっ! ちょっと待って!」
アテナ、パンツ大丈夫かな?
「お待たせ!」
「おそいぞ! ティア、似合ってるな」
「「……嬉しくないんだけど」」
私とコピーの水着はお子さま用のワンピース型水着である。
「音色、似合ってるよ」
「ありがとう」
音色はなんというか大人っぽい白い水着だね。それにスタイルも6年前より凄くなってる……そういえば紅葉は? さっき更衣室ですれ違ったけど……なんか紅葉が赤い紐を持ってた気がするんだけど……気のせいだよね?
「お待たせー!」
赤い紐じゃなくて良かった。一般的な水着だ……
でもそれに違和感を感じるのはなんでだろう……
「何? みんな?」
「「「赤い紐じゃなくて良かった!」」」
「何それ!?」
紅葉が髪の毛を結んでいた。ああ、赤い紐は髪の毛を結ぶものだったんだ……
「じゃあ音色、行こうよ」
「うん♪」
コピーは私をティナたちの所に置いて海に入った。コピーじゃないと海から津波が発生しちゃうからね。
「冷たい!」
「気持ちいいねお母さん。はい、これ!」
浮き輪を被せられた。
「これ、ゆったりできるね」
私はプカプカと浮いている。すると音色が水をかけてくる。
「それ!」
「きゃあっ!? やったな! それ!」
「きゃ!?」
前の武瑠みたいに吹き飛んでいかなくて良かったよ。
一方その頃海辺では……
「「お姉ちゃん遊ぼ!」」
「うん♪ 何して遊ぼうか?」
「「お城作るの!」」
「じゃあ作ろうか」
「「うん!」」
私(本体)は歌音と奏と遊んでいた。素晴らしいね。片方では音色と遊び、もう片方では歌音と奏と遊ぶ。ここが私の新世界なのだろう。
「武、ティアって凄いね。あの2つの体両方ともティアが扱ってるんだよ」
「めっちゃ器用だな……武瑠たちは何してるんだ?」
「武瑠たちならあそこでビーチバレーしてるよ」
「本当だ。武瑠と英司くん、女子たちにフルボッコだな……」
「喰らえ!」
チュドーン!
「待て秋さん! なんだその速度は!? 砂にボールが埋もれてんじゃねーか!」
「勝てばいいのだよ! 武瑠くん!」
「この野郎! 超強化!! おら!」
ドーン!
「やったな! 武瑠!」
チュドーン!
「おら!」
「もはやビーチバレーじゃないな」
「そうだね」
「ティア! 手伝ってくれ!」
えー、やだな……
~~コピー側~~
「私はいいから行っておいでよ。こういうのは滅多にないんだから」
~~本体側~~
「「お姉ちゃん! 行ってらっしゃい!」」
どうしたら!? 両方行けばいいのか!?
「「わかった! 今行く!」」
「えっ! ちょっ……二人で来ないでよ!」
「秋ごときに拒否権はないのだ!」
「ちょっ! まっ!」
ドカーン!
「ぎゃああああああああ!!!」




