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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第11章 ティア・アメジストの生活
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第152話 映画の脚本


 今日は文化祭で投影する映画の配役を決める日だ。台本は脇役のAくんが仕上げたらしい。Aくんのお父さん、脚本家なんだって。凄いね。


「じゃあ配役を決めたいと思います。まず、この話は1人を残したクラスの全員が異世界に行って魔王を倒すという物語です」


 1人だけボッチじゃん! どうすんの!


「1人は異世界の方で神様をやって貰います。その神様は時間を操る力を持っていて、魔王もその力を持っていて、魔王を追いかけてる時にクラスメイトたちと合流して、一緒に魔王を倒して、その神様の力で地球に帰して貰う。っていう設定だ! というわけで神様は誰がやる?」


 ……私じゃん! どうせこの後あの二人が「神様はティアにやらせるべき!」とか言って周りも「それがいい!」ってなる流れじゃん!


「はい!」

「どうしましたか? 高橋さん?」

「神様はティアにやらせるべきだと思います!」


 思ったそばから!


「そうか、みんなはどう思う?」

「「「それがいいと思います!」」」


 ほら、こうなったよ。でも辞退すれば……


「じゃあ神様役はティアちゃんに決定で、次は主人公は誰がいい?」


 私に選ぶ権利はなかった……


「じゃあ主人公は……」


 そんな感じで配役が決まっていった。


「じゃあ、明日から撮影を開始するから、それぞれ台本を読んでおいてくれ!」

「「「はーい!」」」


~~ティアの部屋~~


 私は台本を読んでいる。


「へー、私以外は名前はそのままなんだ。そういえば神様の名前は……」


 『時間神ティル』


「ブフォッ!? Aくんって何者なの!?」


 あと少しで本名出るところだったよ! っていうか昔の名前出ちゃったよ! なんで時間の神様設定なのかな? 時神で良くない? それで残りの設定は?


 『元々は普通の人間だったが、病によって死に、神様にお願いされて時間神になった』


 なんだろう。このギリギリの所を攻めてくるこの設定は……


 『時間神は自らが持つはずだった力を魔王に奪われ、それを取り戻すために魔王を追っているのであった』


 私も魔王に力奪われているのかな? そういえば魔王って誰がやるんだろう?


 翌日……


「じゃあ今日から撮影を開始する! まずは神様が魔王を追いかけるために時間移動するシーンからだ」


 いきなりか……でも実際にはそんなシーンはないんだよ。


「そういえば、魔王って誰がやるの?」


 Bくんが質問をする。


「フッフッフッ……それはなんと!」
















「「「な、なんだってー!!」」」



「まだ何も言ってないんだけど」


 お約束だね。


「それは私だ!」


 魔王の衣装を着たアテナがいた。


「お前かい!」

「ティア! 暑い! 助けて!」

「無理!」


 確かに暑そうだね。そんなに真っ黒の衣装にフード被って仮面つけてたらそうなるだろうね。まあ、頑張って!

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