第147話 終焉の悪魔
ーー秋視点ーー
ティアちゃん……何その姿は……
「ティアちゃん! 君を倒して私の物にしてあげるよ!」
「それはお断りだね!」
「じゃあティアちゃんを殺して私の物にするよ!」
次の瞬間悪魔がティアちゃんに迫ってきた。
「お前の未来が見える!」
『ジ◯ウサイキョー!!』
するとティアちゃんはまるで悪魔の行動を全て読みきったかのように攻撃を避け、斬激を入れた。……ジオ◯サイキョーってなんだ?
「グハっ! 何だよその威力……私の体はダイヤモンドよりも硬いんだぞ!」
「お前ごときが私に敵うと思うな」
ティアちゃんは悪魔を蹴り飛ばす。
「グハっ! 何だよ、何なんだよ! お前!」
「私はアーサー王の力を受け継いだ者だ」
アーサー王!?
「何だと! アーサー王なんているはずがない! 来い! シャドウナイトたち! こいつを殺せ!」
悪魔が大量の下級悪魔を召喚した。
「そんなものじゃ私は倒せないよ!」
一瞬でティアちゃんが消え、下級悪魔は形も残らなかった。
「なんて強さなの……」
日向も驚いてる。あれほどの力が一体どこにあるの?
ーーティア視点ーー
大量の悪魔召喚なんてめんどくさいよ。もうしないでよね。
「お前! どうやって我が同胞を一瞬で!」
そんなの時間止めたに決まってるじゃん! 本当ならロリコンさんも一緒にやるところだけど、こういうのは止めないでやるものだから……
「今すぐ貴様を殺す!」
うわーめっちゃ怒ってるよ……
「塵となれ! シャドウインパクト!」
おお、なんか黒くて太いレーザー? が飛んできた。周りに被害がでないように防いでおこ……
「神の盾!」
「なに!?」
わざわざ名前言わなくてもいいんだけどね。
「そっちの大技は耐えたよ? じゃあ今度はこっちの番だね!」
「やめろ! くるなぁぁぁぁ!!!」
私は聖剣に魔力をこめると聖剣は光だした。
「約束された勝利の剣!!」
私は悪魔に斬撃を入れて、時間を止め、不審者の後方の斜め上に移動し、時間を再び動かしてから『なにか』を360°回転させた。
『エクスカリバー!! タイムデストロイ!
バースト! エクスプロージョン!!』
※オリジナル必殺技です。
「セイヤーー!!」
私は悪魔にライ◯ーキックを決めた。
「グアアアア!?」
バタンっ! シュウゥゥ……
悪魔って生き絶えると消えるんだな……おっとそれよりも
「武瑠! そっちは!」
「一応大丈夫だ!」
よかった……私は二人に駆け寄る。
「ティアちゃん、あなたは一体……」
「私は時間の神だよ」
私は二人の体の時間を1時間前に戻しながら言った。
「え? ティアちゃんって神だったの!」
「そうだよ。はい、戻したよ」
「おお、体の傷が……ありがとうございます! ティアちゃん、いやティア様!」
二人して跪かないでほしい……
「いいから、普通にしてよ」
「どうか私達をティア様の眷属にさせて下さい!」
眷属って何?
『簡単に言うと神につける部下みたいなものだ。別に契約したとしても神から見れば特に変わることはないが、眷属は5人までだ』
へーそうなんだ。眷属なんていらん!
『それがな、意外と便利なんだよ。一応眷属にしてみたらどうだ? 見習いとはいえ天使と合うなんて滅多にないぞ』
そうなんだ……じゃあしてみようかな?どうするの?
『手の甲にキスして自分の名前を告げれば契約できるぞ?簡単だろ?』
めっちゃ簡単だね。
「二人とも手を出して」
「「ありがとうございます!」」
私は二人の手の甲にキスをした。
「私はティルスティア・アメジストだよ。これからよろしくね。二人とも」
「「よろしくお願いいたします!」」
「お願いだから普通にして!」
「わかったよ。これでいいか?」
「うん。それでいいよ」
「じゃあこれからよろしく。ティア様」
ティア様はやめて! 恥ずかしいよ!
「ティアだけでいいよ。私も秋と日向って呼ぶから」
「わかったよティア、これからよろしくな」
「ティアよろしくね」
「よろしくね二人とも」
私は二人の眷属と契約した。そういえば天使達からみたらどう変わるの?
『神の眷属という天界の中でも高い給料が出る仕事になって、さらに神次第ではほとんど休みだからな。二人は運がいいな。まあ我々としてはいい部下ができたと思うし、悪くはないと思うぞ』
絶対に働いて貰おう。喫茶店の仕事でもして貰おうかな?




