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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第1章 M期 
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閑話休題 あの時の彼女

本日もう1話と登場人物設定を投稿します。

 

 私の名前は田辺雪奈(たなべゆきな)普通の小学生だ。その日私は祖父母の家を訪れていた。


「雪奈、買い物に行くわよ。」


 お母さんが私を買い物に誘い近くにあるデパートに来た。


「今晩はカレーにするからカレー粉取ってきてくれる?」

「うんわかった」


 カレー粉の棚はどこかな? えーと……あっ! ここだ! え?


「~~~~~~~っ!!!」


 カレー粉の棚の前には銀髪に紫色の目を持った幼い子供がいた。よく見るとその娘は買い物かごを持っていて中にはカレーの材料が入っていた。

 ……もしかしてあの箱を取ろうとしてるのかな?

 

「ねぇこれでいい?」


 私は箱を取って少女に見せたときに気付いた。

 日本語で大丈夫だったかな? そしたらその少女は……


「お姉ちゃんありがとー♪」

「グハッ!?」


 なにこれ? 可愛いすぎる! おっと鼻血が……


「お姉ちゃん大丈夫?」


 これ以上この娘と一緒にいたら私の身がもたない!


「グッ……だ、大丈夫よ……ありがとう、また困ったらお姉ちゃんに教えてね?」

「うん、ありがとー」

「じゃあね」


 危なかった……あの娘にたくさん鼻血を掛けてしまう所だった……また会ってみたいな。っとそうだったカレー粉持っていかないと……




「じゃあねおじいちゃん、おばあちゃん」

「また来てね~」

「いつでも待っとるぞ」

「うん。行こお母さん」


 そう言えば明日隣に引っ越してくる人が来るんだった……どんな人かな? そうだ今日あったこと紅葉にも教えてあげよ。


『もしもし紅葉』

『何どうしたの?』

『聞いてよ今日ね……』


 今日あった少女について語りまくってしまった……


『じゃあ、また明日ね。おやすみ』

『おやすみ』


 変に思われちゃったかな? まあ紅葉だしいっか



 翌日……



「おはよう紅葉」

「おはようユッキー今日も早いね明日はあたしも早く来ようかな?」

「いいよ別に……」

「それより本買いに行くんでしょ」

「そうだね」

 

 私と紅葉は本が大好きだからお互いの新刊の発売日に一緒に行く約束をしている。今日は紅葉の新刊を買いに来た。私のは明日発売だから明日もまた来るんだよね。


「よかった~最後の1冊だ」

「危なかったね」

「明日もないと行けないから明日は午前中に来てさ、一緒にお昼ご飯たべない?」

「いいね、そうしよう」

「じゃあまた、明日な」

「また明日」


 帰る前にドーナツ買って帰ろかな……


「ありがとうごさいました」


 さて早く帰らないとドーナツ食べる時間なくなっちゃう……


「クソガァァァ!!!」


 !? なんか幼女の声であり得ない言葉が聞こえたんだけど! ……あれの髪の色と身長もしかして……


「あっ! カレー粉の娘だ!」

「ん?」


 ヤバっ! 声に出てた!?


「あっ! カレー粉のお姉ちゃんだ!」


 私と彼女の再開を果たした瞬間だった……

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