第143話 アテナと武瑠とキス
え? 142話? 知らないよ?
自由行動の時間が終わり私はアテナと温泉に入っていた。
「広いね」
「そうだねー」
「体洗ってあげるよ」
「え? じゃあお願い」
武瑠なら断ろうとするけどアテナだし別にいいや。武瑠の場合断ってもしてくるけどね。
「ティアってずいぶん肌白いよね」
「日焼けしないからね」
「今度海に行こうよ! そこでティアを黒くしてあげるよ!」
私、日焼けしないって言ったのに何故? はっ! まさか泥で物理的に黒くするのか!
「遠慮しとく」
「遠慮しないでいいから……さ!」
「ひゃっ!?」
「ほら、行くよね?」
「~~~~っ(コクコク」
その体をつつーってやるのやめてよ! くすぐったいんだけど!
「ねえティアは武瑠とはどこまでいったの?」
「別にまだ何もしてない」
「えー、さっさとしちゃえばいいのに」
「セッ◯スしまくってるヤツとは違ってできない理由があるんだよ」
不老不死になるっていうね
「煩いね。じゃあキスとかは?」
「そういえばまだだった」
「それくらいならしちゃえば? 武瑠も喜ぶよ?」
……武瑠が喜ぶの?
「アテナはどんなキスしてるの?」
「!? わ、私!? 私は軽くキスしてるだけだよ!?」
「なんでそんなに『!?』を使ってるの?」
「何その質問は!?」
アテナは濃厚なのやってることはよくわかったよ。でも武瑠とキスか……あとでしてみようかな……
「はい、シャワー流すよ」
「うん」
「じゃあ入ろ、ティア」
「まだアテナの体洗ってないよ? 洗ってあげるよ?」
落とし前はきちんとつけてあげるよ。
「いや、いいよ」
「ほら、おいでよ。怖くないからこっちおいでよ」
「怖いよ!」
アテナが逃げちゃった……私はあとで武瑠と入るし出よう。
~~ホテル部屋~~
「ただいま」
「おかえり、ティア! 行こうぜ!」
パシッ
私は武瑠の頭をはたく。
「痛っ! 何すんだよ!」
「当たり前でしょ! なんで他のクラスメイトたちがいるのに入りに行くの!」
「あっ! そうだったな」
「武瑠」
「なんだよ」
私は武瑠の口にキスをする。
「んっ……プハッ……武瑠、ありがとう大好きだよ」
「ティア、俺も大好きだぞ」
「うん……」
「なかなかいいところを見せてもらいましたね」
私が武瑠と見つめあっていると秋さんと日向さんがいた。
「!? 秋さんこれはちがっ!」
「えー、どこが違うの? あんなに濃厚なキスまでしちゃって」
最初から見られてたのね……
「吉川くんはロリコンなんだね」
「なっ!? 俺は昔からティアのことを見てきたんだ! ティアが好きでも俺はロリコンじゃない!」
なんだその力説は……無理があるでしょ……
「ティアちゃんが好きっていう時点でロリコン確定なんだけどね」
「俺はロリコンだったのか……」
なんで落ち込むのかな? その武瑠の表情で私の方が落ち込むよ……




