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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第10章 ティアの中学生生活
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第140話 賞品と罰


ーーティア視点ーー

 あれ? 部屋で寝てたっけ? それに服もパジャマに変わってる。なんで?


「おはようティア」

「アテナ、おはよう。昨日私かくれんぼで寝てたはずなんだけどなんで?」

「ああ、かくれんぼが終わって1時間みんなで探してようやく見つけたんだよ」


 1時間!? どんだけ見つからなかったの!?


「それでその後、武瑠が部屋まで運んでティアの体を武瑠と私で洗って、パジャマに着替えさせて布団に入れたんだよ」

「ん? 今なんて?」

「武瑠と一緒にティアの体を洗った。そしてパジャマに着替えさせた」


 なんで? 体を洗ったってことは私の全部……


「見られてるよ? でもティアは小1から変わってないし別に問題ないでしょ?」


 あれ? よくよく考えると武瑠にしょっちゅう洗われてたし、もしかして普通だった? まあいいかな?


「はやく着替えるよ」

「? そうだね」


 私は喫茶店の制服2枚目を取り出し着替えた。そして朝食会場へ


「おはようティアちゃん、昨日はやってくれたね」

「先生……おはようございます。迷惑は掛けましたが、かくれんぼは私の勝ちです。賞品が欲しいです」

「うっ……そういうのは謝ってその謝罪の意味を込めて先生に渡すものじゃないかな?」


 商品……凄いものなんだろうな


「先生、この国にはこんな言葉があります。

『それはそれ、これはこれ』というわけで賞品をください」

「うっ……仕方ないですね。賞品ですよ」


 それは10000円分の図書カードだった。


「おおおおおおっ!」

「めっちゃ喜んでるな。ティア……」

「これこそが私の約束された勝利の剣(図書カード)!」

「エクスカリバーにそんな意味はない!」


 これがあれば私、なんでもできる。もう、何も怖くない!


「ティアちゃん、昨日迷惑かけたからみんなの言うこと聞いて貰うね」

「……」


 訂正、めっちゃ怖いです。


「じゃあまずは先生の膝の上に座ってください」

「……はい」


 その後、今日1日クラスメイトの男にはお兄ちゃん、女にはお姉ちゃんって呼ぶように言われ、武瑠とアテナは一緒に温泉に入るということだった。アテナはともかく武瑠はふざけてると思うよ。


「じゃあ次は先生に甘えてください」


 そして、先生はなぜか1日中私に命令してくる。


「せんせー、きらーい」

「今はむしろ褒め言葉です!」

「むぅ……」

「ティアちゃん可愛い!」


 先生に抱きしめられた。クラスメイトたちが、羨ましそうに見てた。

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