第135話 アテナとかなちゃん先輩
私は今学校で金色の髪をした人に絡まれていた。
「なんでお母さんに伝えたの!」
「それはアテナのことを思って……」
「いいの! 私は英司のことが好きだから別に子どもが出来ちゃっても嬉しいの!」
「そしたら死んじゃうじゃん! そんなの意味がないよ……それにアテナが死んだら私……」
私は気づいたら涙が出ていた。
「ごめん、ティア……私、ティア達のこと考えてなかった。自分だけ満足しようとしてたよ……だから今度からはゴムをつけるね!」
行為そのものは辞めないんだね。まあ年頃だし仕方ないか……私も小1から毎日1人でやってるし……ってそれは異常か……
「ティア、どうした?」
「武瑠か、別にアテナが道を踏み外そうとしたから止めただけだよ」
「そうか、部活行こうぜ」
「そうだね」
~~魔物研究同好会部室~~
そういえば最近かなちゃん先輩が来てない気がする。
「久しぶりティアちゃん!」
「かなちゃん先輩! 今まで何をしてたんですか!」
「ごめんね。ティアちゃん、私転校することになっちゃったからもうここにはこれないの……」
え? 転校? 早くない? まだ2回しか登場してないじゃん!
「どこに転校するんですか?」
「塩基町っていうところにある水無月中学校っていうところよ」
「そうですか」
あの忌々しい学校か……ティナの事件にサイダーに同好会……いいこと何もないな!
「それじゃあこれ、ここの鍵だから。普段は開けっ放しだけど鍵はこれ1つだから閉めたらなくさないでね」
「わかりました」
「じゃあね。ティアちゃん」
かなちゃん先輩は立ち去って行った。
「じゃあ今日も掃除しようか」
「そうだな」
私と武瑠は掃除を始めた。ないかな? 音色の黒歴……あれ?
「これって……」
「どうした?」
「木島先生の名前じゃない?」
「ホントだ。ちょっと見てみようぜ」
二人で中身を確認するとシュヴァルツディストピアとか書いてあった。
「……持ち帰って先生を脅そう」
「黒いな」
というわけで掃除を再開した。
「ずいぶん綺麗になったな」
「まさかベッドまで出てくるなんて凄いねこの部屋」
この部屋備品多くない? 大量の黒歴書にソファーにベッド、冷蔵庫にエアコン、人が生活できる感じがする。
「ティア」
「なに? きゃあ!」
ドサッ……
私は転んでしまった。
「ティア? 大丈夫か?」
武瑠が手を出してくれたので私はそれを掴む。
「うん、ありがとう」
「水色の縞パン」
「!? 武瑠のエッチ……」
「ティア、それよりも」
「なに?」
ドサッ!
「え?」
私は武瑠にベッドの上で押し倒されていた。




