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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第9章 祝え!時を司る神、ティルスティア・アメジスト誕生の瞬間である!
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第129話 時間神ティルスティア


 私は今日雪奈、音色と一緒にティルのお墓に来ていた。


『ティル、始めるからお墓にみんなで触って』


 わかった。


「二人ともお墓に触って」

「うん」

「わかった」

「了解」


 3人でお墓に触れると私たちは光に包まれた。


「ここは?」


 気づいたら花畑にいてその近くには石碑があって1人の白髪黄色目をした男の人もといお父さんがいた。


「待ってたよ。ティル」

「お父さん!」

「え? この人がお母さんのお父さん? つまり私のおじいちゃん?」

「それは違うよ。音色ちゃん。私の旦那さんだからね」

「そうなんだ……」


 音色が少し残念そうにしているが、私はお父さんの元に向かう。


「雪奈、ティル、久しぶりだな。ティルはもうパパって呼んでくれないのか……」

「アレン! 会いたかったよ!」

「お父さん久しぶり! この年でパパはないです!」

「早速で悪いがあまり時間がないんだ。始めるぞ」

「はい!」


 いよいよか……


「始めるぞ。我が名はアレン・アメジスト。我は汝ティルスティア・アメジストに力を返還し、ティルスティア・アメジストを時の神とする。我が主神よ! 彼の者に力を与えたまえ!」


 お父さんが何か唱えると私の周りが暗くなった。


『我が名はオデーン、汝は人間と神の混ざり子よって神の掟は関係ない。だが、この世には変えてはならない歴史がある。それを変えるのは禁ずる。それ以外では何をしてもらっても構わない。では汝に問おう、汝はどんな神になる?』


 おでん? 今はそれどころじゃなかったね。


「私は……最高最善の神様になる!」


『ほう……なれると思ってるのか?』


「なんか……行ける気がする!」


『ほう、面白い……では、何か問ことはあるか?』


「他の神様との争いが起きた場合はどうすればいいのですか?」


 こういうのは大事だもんね。


『基本的には他の神に干渉することはできないからそのようなことは起きない。他には何かあるか?』


「いえ、特にはないです」


『ならば汝に力を与えよう。』


 次の瞬間私は光に包まれた。


「あれ? お父さん?」

「おかえりティル。どうやら無事に終わったようだね。力の説明をするね。基本的な能力はまあ神パワー的な奴は全部できる! 今までとは違って体が動かなくなることはない! 状態異常は全て無効! あとは人の時間や物の時間を操れる! それと過去に行ける! 以上だ!」


 説明適当すぎない? まあいいや試しにこの枯れた花の時間を戻してみよう。


「はあ!」


 枯れた花が枯れる直前まで戻ったがこれ以上は戻らなかった。


「あっ! 忘れてた。命は戻らないから気をつけてね」


 やっぱりそういう制約はあるんだ……じゃああの木の時間を15年くらい戻してみよ


「おおーー!」


 音色が驚いていた。あまり驚いていないように見えたけど、驚いていた!


「なに? どうしたの?」

「雪奈姉さんこれ!」

「ティア凄いね!」


 まだ実験なんだけどね。


「ねえお父さん、この力って何を使ってるの?」

「ああ、それは魔力だよ。ティルの魔力はけっこう多いから2000年くらいなら過去に飛べるんじゃないか?」

「そんなに!?」

「まあ、そう言ってもティアが生まれるより前には行けないけどな」


 じゃあ意味ないじゃん!


「そういえば私の寿命ってどうなってるの?」

「え? あるわけないじゃんっていうか死なないし」


 は? つまり私だけ取り残されるの?


「ああ、1人にはならないよ。ティルと結婚するとその人も不老不死になるんだよ。神を悲しませないっていう制度だな」


 え? つまりそれって雪奈も?


「雪奈もそうだぞ? 雪奈にはもう伝えてあるがな」

「ええー!?」


 なぜ雪奈が驚く……絶対聞いてなかっただろ……


「まあそろそろ時間だからまたな、ティル、雪奈それとティルの娘さん」


 気づいたらお墓の前に戻っていた。


「じゃあ帰ろっか」

「うん、そういえばお母さん、さっき髪の毛銀色だったよ」

「え?」


 私は音色と手を繋いで喫茶店へと向かった。


「ちょっと私は!」

「全く仕方ないなあ」


 私は雪奈とも手を繋いだ。もうすぐ中学生か、はやいなぁ……

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