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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第8章 ティアの小学生生活2
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第128話 20の音色と12のティア


 あれから5年が経った。といってもこの5年間であったことは歌音と奏が産まれて、葵が結婚して蒼くんを産んで、私たちが卒業式をしたことくらいで他には特に何もなかった。そして今日、私は12歳になり音色は20歳になる。


「「「ティア音色、誕生日おめでとう!」」」

「「ありがとうみんな!」」

「音色ちゃんほら、お酒飲んでみな」


 紅葉が早速お酒を薦める。人の娘に酒を出すな!


「じゃあ、いただきます」

「音色、少しずつね。お酒弱いかも知れないから」

「わかってるよ。お母さん」


 音色がお酒を飲む。


「どう?」

「んー、よくわかんないや」

「そうなんだ……」

「ティアはお酒飲んだことないよな。お酒は愚かサイダーで酔ってたやつだし」


 紅葉、また余計なことを言って……


「お母さん、サイダーで酔ってたんだ」

「懐かしいなぁ。サイダーティルちゃん」


 そう言って雪奈は携帯を取り出し


『ティルせんせーとけっこんするの! だからせんせーもティルをあいして?』


 録音されたものを流した。


「やめてーー!」

「まあまあ、はいティア、誕生日プレゼントだよ」


 雪奈から箱が渡されたので開けて見ると


「携帯だ!」

「ティアはまだ携帯持ってなかったからね。中学生にもなるからいいかな? って思ったんだよ」

「ありがとう!」


 6年前の100倍は嬉しいよ!


「ティア! 来たぞ! 誕生日おめでとう!」

「武瑠、ありがとう♪ 武瑠も明日だけど明日は行けないから言っておくね。誕生日おめでとう」

「ありがとな! ……そうか、明日なんだな」

「これ、誕生日プレゼントだよ」


 私は白い箱をプレゼントする。


「ティア? これは?」

「もう忘れたの? 6年前に武瑠がくれた物だよ? それを少し弄っただけ」


 そう、6年前に武瑠が私にくれたおもちゃの指輪。それを少し弄って指輪の部分に三日月のプラスチックを固定して私の名前を英語で刻んだ。


「ありがとなティア」

「どういたしまして」

「ティアちゃ~ん」

「音色お姉ちゃん!?」


 音色が酔っていた。誰だこんなに飲ませた奴は!


「紅葉! お前かー!」

「痛い痛い! 許してティア! 私が悪かったから!」

「ティアちゃんってホントに成長しないねぇ」


 うっ! 娘に言われるとは……


「確かにティアはあまり成長してないよな」

「う、煩い!」


 今の私は115㎝ぐらいしかない。はっきり言って小1の頃の武瑠よりも低い。このままいくとティルと同じ身長で止まるような気がするんだけど……


カランカラン♪

「ティア!」

「ティナ! 久しぶり! 歌音と奏も久しぶり!」

「「お姉ちゃん久しぶり!」」


 二人ともティナの見た目をそのまま受け継いでいる、つまり可愛い! でも……


「ティアはこの二人にもすぐ抜かされるよな」

「思ってたことを口にするな!」


 気づいたら音色は寝ていたがこれで解散となった。いよいよ明日が運命の時だ。

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