第121話 嫉妬と仕返し
朝起きたら横に金髪ロリがいた。ってアテナか……体は動くね。時間は……朝の5時か……そうだ! 武瑠に仕返ししないと! じゃあ早速ティナのところに行こう。
2時間後……
~~喫茶店~~
「「いってきます」」
「「いってらっしゃい」」
私とアテナは喫茶店を出て学校に向かう。
「おはよう! ティア、アテナ」
「おはよう武瑠」
「武瑠おはよう!」
この二人いつの間にこんなに仲良くなってるの……
「ティア可愛い」
は? なんで?
「ティアの嫉妬する姿が凄い可愛いかったからだよ」
「優香! なんでいるの?」
「今日から徒歩にしたんだ」
今まではあの車で登校してたんだ……
「嫉妬ってどういうこと?」
「自覚なかったんだ……武瑠!」
「ちょっ!?」
優香が武瑠に抱きつく。むぅ……武瑠はなんでそんなに嬉しそうにしてるの! あとなんで呼び捨てにしてるの!
「ティア? なんで抱きつくんだ? まあ嬉しいからいいが」
「…………」
「「ティア可愛い!」」
~~教室~~
今日も授業を受けて、昼食を食べる前……
「ねえティア」
「どうしたの優香?」
そんな真剣な顔してどうしたんだろう?
「ティアは武瑠のこと好きなの?」
「好きな訳ないよ!」
「じゃあ優香が武瑠を貰ってもいいよね?」
え? どういうこと?
「優香ね。武瑠のことが好きなの」
「え?」
「ティアは好きじゃないんでしょ? だったら貰ってもいいよね?」
優香が武瑠を……
「……」
「ティア? ごめん! ごめんね。悪かったから泣かないで……」
え? ホントだ……なんで……
「冗談だから泣かないでよ。少しティアをからかっただけだから……」
そうだったんだ。よかった……よかった? なんで? 武瑠の中身はおっさんだよ? 私にそんな趣味は……先生かぁ……あったね。
「優香、それはダメだよ」
「アテナ……そうだよね。ごめんね。ティア」
「ううん。もう大丈夫だよ」
そんなことをしてると武瑠が親友を連れてやってきた。名前は中村英司くん
「ティア! 一緒に食べようぜ」
「うん♪」
「俺もいいかな?」
「いいよ。一緒に食べようよ。英司くん」
武瑠と英司くんが席に座る。
「「「いただきます」」」
武瑠が弁当に入ったシュウマイを食べた。凄いねティナあんなものまで……いや、違ったね。あれ私が今朝武瑠に仕返しするために弁当に入れたやつだ。
「マズッ!?」
武瑠が吹き出して英司くんの顔にかかる。
「英司くん、大丈夫?」
私は英司くんの顔を拭く
「ありがとうティアちゃん」
「ティア! これお前の仕業だろ!」
「なぜバレた!?」
そんなバカな! 私の工作は完璧だったはず!
「この味はお前しか出せねーよ!」
……あっ
「ティアの料理! 優香食べる!」
「よせ! 食べたら死ぬぞ!」
「どんな味なんだろ……」
パクっ……
「「「あっ……」」」
気づいたらアテナが口に運んでいた。
「……」
「アテナ? 大丈夫?」
「……美味しい!」
「「は?」」
アテナの味覚は狂っていたようだね。優香はブルジョワだからこういうのは絶対口にあわないだろう。
「優香も食べる!」
パクっ……バタン!
「「優香ーー!?」」
「「え? どういうこと?」」
優香は倒れ、私と武瑠は優香の心配をし、アテナと英司くんはどういうことか理解していなかった。
まあ優香にはさっきやられたからいいかな?




