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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第8章 ティアの小学生生活2
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第121話 嫉妬と仕返し


 朝起きたら横に金髪ロリがいた。ってアテナか……体は動くね。時間は……朝の5時か……そうだ! 武瑠に仕返ししないと! じゃあ早速ティナのところに行こう。



 2時間後……



~~喫茶店~~


「「いってきます」」

「「いってらっしゃい」」


 私とアテナは喫茶店を出て学校に向かう。


「おはよう! ティア、アテナ」

「おはよう武瑠」

「武瑠おはよう!」


 この二人いつの間にこんなに仲良くなってるの……


「ティア可愛い」


 は? なんで?


「ティアの嫉妬する姿が凄い可愛いかったからだよ」

「優香! なんでいるの?」

「今日から徒歩にしたんだ」


 今まではあの車で登校してたんだ……


「嫉妬ってどういうこと?」

「自覚なかったんだ……武瑠!」

「ちょっ!?」


 優香が武瑠に抱きつく。むぅ……武瑠はなんでそんなに嬉しそうにしてるの! あとなんで呼び捨てにしてるの!


「ティア? なんで抱きつくんだ? まあ嬉しいからいいが」

「…………」

「「ティア可愛い!」」


~~教室~~


 今日も授業を受けて、昼食を食べる前……


「ねえティア」

「どうしたの優香?」


 そんな真剣な顔してどうしたんだろう?


「ティアは武瑠のこと好きなの?」

「好きな訳ないよ!」

「じゃあ優香が武瑠を貰ってもいいよね?」


 え? どういうこと?


「優香ね。武瑠のことが好きなの」

「え?」

「ティアは好きじゃないんでしょ? だったら貰ってもいいよね?」


 優香が武瑠を……


「……」

「ティア? ごめん! ごめんね。悪かったから泣かないで……」


 え? ホントだ……なんで……


「冗談だから泣かないでよ。少しティアをからかっただけだから……」


 そうだったんだ。よかった……よかった? なんで? 武瑠の中身はおっさんだよ? 私にそんな趣味は……先生かぁ……あったね。


「優香、それはダメだよ」

「アテナ……そうだよね。ごめんね。ティア」

「ううん。もう大丈夫だよ」


 そんなことをしてると武瑠が親友を連れてやってきた。名前は中村英司(えいじ)くん


「ティア! 一緒に食べようぜ」

「うん♪」

「俺もいいかな?」

「いいよ。一緒に食べようよ。英司くん」


 武瑠と英司くんが席に座る。


「「「いただきます」」」


 武瑠が弁当に入ったシュウマイを食べた。凄いねティナあんなものまで……いや、違ったね。あれ私が今朝武瑠に仕返しするために弁当に入れたやつだ。


「マズッ!?」


 武瑠が吹き出して英司くんの顔にかかる。


「英司くん、大丈夫?」


 私は英司くんの顔を拭く


「ありがとうティアちゃん」

「ティア! これお前の仕業だろ!」

「なぜバレた!?」


 そんなバカな! 私の工作は完璧だったはず!


「この味はお前しか出せねーよ!」


 ……あっ


「ティアの料理! 優香食べる!」

「よせ! 食べたら死ぬぞ!」

「どんな味なんだろ……」

パクっ……

「「「あっ……」」」

 

 気づいたらアテナが口に運んでいた。


「……」

「アテナ? 大丈夫?」

「……美味しい!」

「「は?」」


 アテナの味覚は狂っていたようだね。優香はブルジョワだからこういうのは絶対口にあわないだろう。


「優香も食べる!」

パクっ……バタン!

「「優香ーー!?」」

「「え? どういうこと?」」


 優香は倒れ、私と武瑠は優香の心配をし、アテナと英司くんはどういうことか理解していなかった。

 まあ優香にはさっきやられたからいいかな?

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