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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第8章 ティアの小学生生活2
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第120話 無抵抗の日


 朝起きたら体が少ししか動かなかった。なんで? 以前は1日すれば動いたのに……


『今回のティルは前回よりの2倍以上動いてたからね。そうなるのは当然さ』


 何言ってんの! 学校はどうするの!


『どうせ本読んでるだけだし変わらないでしょ』


 今はその本すら読めないんだけど!


「おはようティア」


 アテナが起きた


「おはようアテナ、ごめん今日も動けないらしい」

「そうなんだ……じゃあ雪奈さん呼んで来るね」


 アテナは部屋を出ていった。そしてすぐに雪奈が来た。


「ティア、昨日はあまり聞かなかったけど本当は何があったの?」


 なんか、あの雪奈が怖いんだけど……


「実は……」


 私は優香の家で起きたことを全て話した。


「……そう、ティアは私の娘なんだからあまり心配させないでね」

「うん、ごめんなさい」

「今度からはなるべく逃げてね」

「わかった」


 何か起こること前提なんだ……


「じゃあ今日はここで寝ててね」


 雪奈は部屋から出ようとする。あっ!


「ちょっと待ってママ」

「何?」

「……おトイレ」

「わかったよ」


 ううっ、この年でトイレに連れて行かれるなんて……


~~御手洗い~~

「来ないで……」


 なんで入ってくるの!? 恥ずかしいよ……


「今のティア可愛いよ、撮っていい?」

「ダメ!」


 言い訳ないじゃん! 体はほんの少しだけ動くから足は内股で手で股を隠して顔を赤くしている私は雪奈の興奮する対象かもしれないけど、それだけは許さないよ!


「じゃあ拭いてあげるね」

「…………え? ちょっと待っ」

「ティア!? 終わってないなら先に言ってよ!?」

「~~~~~~っ!?」


 そういうのは言わないで!!


 それから時間が経ち……


「どう? 落ち着いた?」

「……うん」

「じゃあ後は部屋で休んでてね」

「わかった……」


 私は雪奈に再びベッドに入れられた。そして暇していたら数時間が経ってアテナと武瑠が帰ってきたがアテナは喫茶店に行ったため私は武瑠と二人になった。


「ティア、大丈夫か?」

「うん、ところでアレ貰ってよかったの?」

「ああ、俺には必要ないものだからな」

「そう……」


 ……なんでこのタイミングでおトイレに行きたくなるのかな? この体おかしいんじゃないかな?


「……」

「ティア? どうかしたか?」

「……おトイレ」

「よし! 連れていってやる!」


 そんなに嬉しそうにしないで……


~~御手洗い~~


「来ないでよ……」


 なんで武瑠も入ってくるの! 恥ずかしいからやめてよ! でも見られてるのに少し嬉しい自分がヤダよ……


「やめてエロ親父」

「そんなことを言うやつにはこうしてやる!」


 その日、私はあり得ないほどの屈辱を受けました。

 ……明日覚えてろよ。


「ティア、可愛いかったぞ」

「うっさい」


 この後、雪奈にもう一度やられたけど、これで動けない1日は終わった。

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