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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第8章 ティアの小学生生活2
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第119話 動けない夜


 優香と爺やさんに喫茶店まで送って貰った。


「ありがとうございました。爺やさん」

「こちらのほうがお世話になりました。ありがとうございました。ティルスティア様」

「ティアでいいですよ」

「ではティア様、私のことは朔夜とお呼びください」


 朔夜さんね。よし、覚えた。


「朔夜さん、私のことは内緒でお願いしますね」

「かしこまりました。では中に運びましょう」

「ありがとうございます」


 私は朔夜さんにお姫さま抱っこをされた。

カランカラン♪

「「いらっしゃいま……ティア(ちゃん)!?」」


 アテナと音色が驚いていた。まあ知らないおじさんにお姫さま抱っこされてるから当然だね。


「ティアどうしたの?」

「体が動かなくなった……」

「え!? ちょっと雪奈姉さん呼んで来るね」


 音色は2階に上がっていった。また今日もサボってるのか……


「優香ちゃん、何があったの?」

「それは……」

「私が体を動かし捲っただけだよ」


 アテナは転生とか異世界とか全く知らないので誤魔化す。


「そうなんだ……」


 その後雪奈が降りてきて私を部屋に運んだ。


~~ティアの部屋~~

 私は雪奈にベッドの中に入れられて話をすることになった。


「何があったの?」

「いろいろあったけど、武瑠のおかげで疲れただけ」

「そう、ならよかった」


 うまく話を勘違いしてくれた……


「じゃあお風呂に入れてあげるね」

「え?」

「え? じゃないでしょ? ティアは動けないんだから」


 今の私はさっきの戦闘で何ヵ所か蹴られたから見られるのはちょっと……


「ほら、運ぶよ」


 私はお風呂場に運ばれた。そして服を脱がされたが、傷がなかった。どうして傷がないのか少し考えた結果、聖剣の鞘のおかげだと思った。


「じゃあ洗うよ」

「んっ……んあっ……」


 動けないから抵抗ができない……


「相変わらず敏感ね」


 煩いな……


「ティア、そろそろ運動会があるんじゃない?」

「そうだね」


 そういえばもうそんな時期か……なるべく出たくないな。


「かけっこで地面を踏み抜かないようにね」

「踏み抜かないよ!?」


 一体娘をなんだと思ってるの! 少し本気でやらないと無理だよ!


「じゃあそろそろ上がろうか」

「そうだね」


 私と雪奈はお風呂を出た。


~~ティアの部屋~~

 雪奈に私がトイレをするところを見られたあと、私はベッドに入れられた。


「ティア、おやすみ」

「おやすみママ」


 雪奈は部屋から出ていった。するとアテナが入ってきた。


「ティア、一緒に寝てもいい?」


 アテナも可愛いね。


「いいよ。おいで」

「ありがとう」


 私は今日もアテナと一緒に寝た。


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