第116話 ブルジョワの浅井邸
今日からまた1週間学校が始まる。
「ティア、行こう」
「……」
「ほらティア行くぞ」
私はアテナと武瑠に連行されて行った。
~~教室~~
また今日も優香が私の席で寝ていた。
「おはよう優香」
「……おはようティア」
なんか、元気なくね?
「どうしたの?」
「ティア、今日うちに来てくれ」
ブルジョワの家に行くと自分の家がちっぽけな存在に見えるからあまり行きたくないんだよな……
「なんで?」
「ティアの話をしたらお母さんが『そのお友達を見極めてあげるから明日連れて来なさい』って言ってた……」
さすがブルジョワの母……行きたくねー
「これのせいで優香全然友達できなくてさ。その割りには外で遊んでくるように言うしさ。本当ないよね」
確かに……なんだその母親は……
放課後……
帰ろうかな……
「田辺ティルスティア様、お迎えに上がりました」
上がらんでよろしい! 誰だよこのおじいさんは! あれか! 爺やか! 爺やなのか!
「ティア、行こう」
「……うん」
私は行こうとすると
「ティア! これを持っていけ!」
「武瑠? 何これ?」
武瑠から渡されたのはよくわからない石だった。
「いいからずっと持っておけよ」
「? わかったよ」
私は優香と校門前まで移動する
~~校門前~~
うわー、本当にお迎えが来てるよ。金持ちが必ず持っている例の黒くて長い車が……
「どうぞ」
「……はい」
私はその黒くて長い車に乗らされる。そして動きだした。よく角とか曲がれるよね……
~~浅井邸~~
もう浅井家とかじゃないんだね。浅井邸なんだね。まあどこかの豪邸と同じ見た目してるもんね。こんな家本当にあるんだね。ちなみに優香は自室にいるらしい。
「ではティルスティア様、大奥様をお呼びして参ります」
「はい……」
なんでこの家はこんなにメイドや執事がいるの! この部屋だけで20はいるよ! どんだけいるんだよ!
「大奥様をお呼びしました」
「貴女がティルスティアさんですね。私は優香の母の花蓮と申します」
と、とりあえず社交辞令を……
「田辺ティルスティアです。優香とは仲良くさせてもらってます。よろしくお願いします」
『いい鴨が来たわね』
「え?」
「なんでもありませんわ」
今の何語? でも今明らかにいい鴨言ったな! 絶対裏があるな!
最近、記号の後の空欄は全角にするか半角にするかという悩みがあったので、とりあえず『おさむす』の1話と2話を半角にして見ました。1話と2話の方が見やすかったら感想の方で教えてくれるとありがたいです。
幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました
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