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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第8章 ティアの小学生生活2
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第115話 新人バイトのアテナちゃん


 アテナが家族になった翌日……


「じゃあティアちゃん、アテナも働かせるから指導してあげてね」

「詩織さん?」

「アテナもティアと一緒に働きたいって言ってたし」


 アテナがやりたいなら仕方ないね。


「わかったよ」

「じゃあよろしくね」


 詩織さんはアテナの部屋にある荷物を整理しに行った。


「ティア、どう?」


 アテナが喫茶店の制服を着て私に聞いてきた。アテナの制服はベストが黄色だった。


「よく似合ってるよ」

「ありがとう、じゃあティアよろしく」

「厳しく教えるからね」


カランカラン♪

「いらっしゃいませ音無さん」

「いらっしゃいませ」


 アテナも私の真似して可愛いね。


「ティアちゃん、新人さん?」

「そうだよ。アテナっていうんだ」

「アテナちゃんですか。可愛いですね。私は音無といいます。よろしくお願いします」

「アテナです。音無さんよろしくお願いします」


 二人の挨拶を済ませたところで音無さんにトーストとカフェモカを出す。


「じゃあアテナ、教えるからね」

「ティア、よろしく」

「まずは挨拶から」

「はい!」


 それから数時間アテナにいろいろ教え、接客をさせた。そしてまた1人のお客さんが来た。


カランカラン♪

「いらっしゃいませ」

『アテナちゃん!? っていうか日本語!』


 お客さんは優香だった。あと英語で話すな!


「アテナは元々日本語が話せたんだよ」

『なんでそんな真似を……って、なんでもう呼び捨てで呼んでるの! ティアは優香と武瑠くんのものなんだから呼び捨てにしていいのは優香と武瑠くんだけなの!』


 武瑠はいいんだ……っていうか武瑠のものじゃないんだけど!? 優香のものでもないんだけど!?


『ティアは私の家族だからあなたのものではない。ティアは私のだ! でも武瑠という人はティアの結婚相手だからティアは武瑠のものでもある』


 何を言ってるの!? その認識は共通なの!?


『ティアちゃんモテてますね』

「武瑠の認識が無ければそうですね」

『ティア! アテナちゃんの家族って本当なの!?』


 なんでこの人たち全員英語で話すのだろうか? でも音無さんも理解してるってことは頭いいんだね。


「本当だよ?」

『なにーー!?』

「優香うるさい」


カランカラン♪

「ティアちゃんバイトにきたよ」

「優希さん、新人のアテナだよ」


 私はアテナを紹介する。


「アテナです。よろしくお願いします」

「優希だよ。よろしくアテナちゃん」


 あとは優希さんに任せて私たちは優香とお話をした。

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