第112話 過去の自分
トゥイザラスで仮面ライ◯ーの社長ベルトを付けてキャンペーンに参加しよう!
金髪幼女……もといアテナちゃんが転校してきた放課後のこと……
『ねえアテナちゃん、このクラスにはねタブーがあるんだよ』
『なにそれ?』
私も気になるんだけど……
『1つ目はね優香に授業中に話し掛けないことなんだよ』
まあ、そうだね。寝てるもんね。
『2つ目は雅司くんに歯向かうこと』
うーん? そうなのかな?
『3つ目は絶対守ってね。ティアの髪止めに触れないこと。これだけはマジで死ぬからね』
優香は人を一体なんだと思ってるんだ
『う、うん。気をつけるよ。ところでティアちゃんのその服はなに?』
まあ、普通の人からみたらそういう反応だろうね。
『これは喫茶店の制服だよ』
『喫茶店? なんで?』
『私の家が喫茶店でね。前に先生と賭けをしたんだけど負けちゃってね。この服になったんだよ。でも案外この服便利なんだよね』
『そうなんだ』
『じゃあ私行くとこあるから帰るね。じゃあね二人とも』
『また明日』
英語で挨拶って変な感じ……
「武瑠、帰るよ」
「ああ」
~~喫茶店~~
「おかえりなさい。お母さん」
「ただいま、音色」
今日は音色か……
「先生いる?」
「家にいるけど、どうしたの?」
じゃあ家に行かないとな……
「ちょっとね。じゃあいってくる」
「いってらっしゃい」
~~飯田家~~
「ティアか、どうした?」
先生の家に着くと先生が出向いてきた。
「先生話しがあるんだけど」
「なんだ?」
「実はね、私神様だったんだよ」
「え? どういうこと?」
「それはね……」
私は先生に自分がパパから聞いた話を話した。
「そうか……話はそれだけか?」
「もうひとつだけ、実はね今日行こうと思うんだ」
「……そうか、ならコレを持って行きな。これはお前のだ」
先生はアメジストの入ったペンダントを渡した。
「ありがとう先生、でもいいの?」
「ああ、俺にはティルと俺の指輪があるからな。それと地図だ。ここにある」
「ありがとう、じゃあいってくる」
「いってらっしゃい」
私は先生の家を出た。じゃあ行くか。塩基町まで
~~塩基町~~
久しぶりだな、この町もあまり変わってない。あっ! ドーナツ屋さんだ! ちょっと買って行こう。
「すいませんチョコレート味1つ下さい」
私は店員さんにお金を出す。
「ありがとうございました」
ドーナツを受け取り私はまた進んだ。
~~???~~
「ここか……」
ここにあるんだな、私のはどこにあるかな?
ん? 気のせいかな? 今誰かにつけられてる気配がしたんだけどな……あ、あった!
「遅くなってごめんね。もっと早く来るべきだったんだろうけど、どうしても踏ん切りがつかなくてね。今日になっちゃたんだよ。あのね私、雪奈の喫茶店で働いてるんだよ。あの雪奈が開いた喫茶店でね。紅葉も大人になってたし、ティナも女の人らしくなってたんだよ。もうビックリしたよ。音色もずいぶん大きくなってとても美人だったよ。先生は老けてきたけどね。はい、これドーナツだよ。私の大好きなね。じゃあまたくるからね。
今までありがとうティル」
私は自分のお墓参りをして帰ろうとするが誰かの気配がした。
「誰!?」
振り向くとそこにはアテナちゃんがいた。
「見つけた。ママの人生を台無しにした人」
え? 日本語? それにママの人生?




