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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第7章 温泉旅行と夏休み
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第108話 ティナと武瑠と仲直り


ーー雪奈視点ーー

 武瑠くんの話ではティアを無理矢理お風呂に連れ込んでティアにおしっこをさせたって言ってた。ひどい……許さないよ!


「武瑠! こっちに来なさい!」


 ティナって本当に怖い……何アレ、詩織の1000倍は怖いよ。詩織の怒りが亀さんに見えるよ。私だったら失禁してた自信あるよ……

 話を戻すけどティアだってそういうのは自力で止めるはず。それでも止めなかったっていうのは不自然だね……もしかして止めることができない状態だったってこと?

 それほどにまで武瑠くんがヤバかったっていうことなの? とりあえずティアの……ティアの膜を確認しないと!


「ティア、寝てる?」


 寝てるね……じゃあ今のうちに……


「よかった……まだあった……」


 とりあえずセーフでよかった。さすがにアウトだったら武瑠くんだろうが殺してたね。とりあえず武瑠くんのことはティナに任せよう。



ーーティナ視点ーー


 まったく、武瑠は何を考えてるの!


「武瑠、隠してること全部話なさい!」

「実は俺は()()()なんだ」

「はぁ……そういうことなのね。通りでそんなに知識があると思ったのよ」

「信じるのか?」


 まあ、ティアという前例もあるしね……


「信じないとその知識量とかいろいろ話が合わないのよ。まわりはみんな武の子供だからで済ましていたけどね」

「そうか。俺は前世ではこことは違う世界で生きていたんだ。そこには魔法とかもあった。だから俺は魔法を使ってこの世界に転生したんだ。今でも魔法は使える。俺は母さんの子供じゃないんだよ」


 異世界か、本当にあるんだ……


「なに言ってるの、あなたは私から産まれたんだからあなたは私の子供なのよ? だから甘えてもいいのよ」


 私は武瑠を抱きしめた。


「ありがとう、ママ」

「それでいいのよ。でもティアちゃんにしたことは許されないことよ。わかってるよね?」

「わかってる」

「じゃあ行って来なさい」


 私は武瑠を送りだした。武瑠が転生者か……今度産まれる子はどうなのかな……そろそろみんなにも気づかれちゃうかな?


ーーティア視点ーー


 よく寝た……疲れが溜まってたのかな? ぐっすりだったよ。

コンコン!

 ママかな?


「はい」

「ティア……」

「ひっ!」


 誰この人……怖い……こないで……こないでよ……


「ティア、ごめん!」

「え?」

「俺はティアに悪いことした。ティアが記憶をなくしたのも全部俺のせいなんだ! ごめん許してくれないか?」


 なにか私されたっけ? あれ? ………あっ、そうだそうだった……


「なんでそんなことしたの……」

「俺はティアが押しに弱すぎることを知ってそれでティアは可愛いから他の人に取られたくなくて……」

「次やったら武瑠であろうと生まれたことを後悔させてやるから」

「わかった。ありがとうティア」


 武瑠は部屋から出ていった。そうだ、雪奈に知らせないと……


「雪奈、思い出したよ!」

「ティア、よかった……」


 私は雪奈に抱きしめられた。また心配掛けちゃったね。ありがとう雪奈……


「ティア、武瑠くんから聞いてるけどお風呂でのこと全部話なさい」


 ……前言撤回一度聞いたならいいじゃん。

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