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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第7章 温泉旅行と夏休み
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第103話 体調不良とツンデレ


ーーティア視点ーー


 やったね体調も昨日よりはだいぶ良くなったよ。


「ティア、体調はどう?」

「だいぶ良くなったよ」

「そう、良かった。そうだ、これ武瑠くんからよ」


 見せられたのはリンゴだった。


「武瑠らしいね」

「そうだね。食べる?」

「もちろん」

「じゃあ剥いてくるね」


 数分後……


「はい、剥いてきたよ」


 リンゴはウサギになっていた。


「可愛くなったね」

「そうでしょ? はい、あーん」

パクっ……

「はっ!? 私は何を!?」

「無意識だったんだね。可愛いよ。はい、あーん」

パクっ……


 あっ! これ無意識に体が反応してしまう。堪えないと……絶対に食べないでやる!


「はい、あーん」

パクっ……


 無意識には勝てなかったよ……一体いつの間にこんな矯正を受けたのかな? 昨日かな?


「ティア、来てやったぞ。具合大丈夫か?」


 武瑠がきた。


「うん。昨日よりはだいぶ良くなったよ」

「そうか。良かった」

「リンゴ、ありがとね」

「べ、別にお前のためじゃないんだからな!」


 はい、ツンデレの台詞いただきました。でも男のその台詞ってどうだろうか……子どもがやるからまだ可愛げがあるものの武くんとかがそんな台詞言ったら引くね。間違いなく。でも嫌いにはならないよ?


「じゃあ俺は帰るからな」

「うん。ありがとう武瑠」


 武瑠は顔を赤くしながら帰っていった。


「ツンデレってあんな感じなんだね」

「そうだね」

「じゃあそろそろ寝なさい」

「うん。おやすみ」

「おやすみなさい」


 雪奈は部屋を出ていった。私も寝よう。



ーー雪奈視点ーー

 ティア寝たかな? よし、夕飯は食べやすいものがいいな……


「どんぶりにしよう!」

「アホか! って詩織!」

「今日は私が作っておくから雪奈も休みな、どうせ昨日あまり寝てないんでしょ?」


 さすが詩織よくわかっていらっしゃる……


「ありがとう、そうさせて貰うよ」

プルルル!


 あっ! 電話だ。バイトの人かな?


「詩織、私が出るよ」

「わかったよ」

「もしもし」

『あのバイトの貼り紙見たんですけど明日伺ってもよろしいですか?』


 バイトの人だ。こんなに早く見つかるなんて


「わかりました。いつ頃来られますか?」

『明日の3時頃に伺ってもよろしいですか?』

「3時頃ですね。ではお名前をお聞きしてもよろしいですか?」

『一ノ瀬と申します』

「一ノ瀬さんですね。では明日お待ちしております」

ガチャ!

 

 一ノ瀬さんか……どんな人かな?

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