表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第7章 温泉旅行と夏休み
104/194

第101話 ティアと音無さん


 私は今日からブラック企業に勤めることになりました。まあ、一応8時間ぐらいだから法律的にはセーフなんだけど。


 開店時間……


「いらっしゃいませ音無さん」

「こんにちはティアちゃん今日から8時まで開店するんですか?」

「1人従業員が増えたので夕飯の時間まで入れないと収入が入らないので」


 正確にはあの二人が気づかなかっただけなんだけどね。


「確かに今までの人数ではあまり賄い切れませんからね。いつものお願いします」

「わかりました。私は途中からティナと交代するんですよ。でも長い時間働くんですよね。最近ママたちはトースト作ってからは全部私に丸投げですから」

「そうなんですか。まあティアちゃんは法の抜け穴みたいなものですから」


 法の抜け穴とは……


「はい、音無さんトーストとカフェオレです」

「ありがとうございます」


 それから数時間後……


カランカラン♪

「いらっしゃいま……」


 昨日の人たちがきた。


「おらぁ! 昨日はよくもやってくれ……グハッ!?」

「あにk……グアッ!?」


 私は、一撃で気絶させ即座に縛りあげ警察を呼んだ。


「せめて最後まで言わせてあげましょうよ」

「いやー面倒だったからすぐに片付けたくて……」


 その後警察が来て再び連行していった。私はこれでも幼女なので警察の人に怖かったって上目遣いで言ったら警察の人からは無理はするなよ呼んでくれればすぐに駆けつけてやるさと言われました。


「嘘はよくないと思いますよ?」

「別に怖かったのは半分間違ってないですよ? お店からお金が消えるのは怖いですからね」

「普通は強盗本体を怖がるはずなんですけどね……」

「そういう音無さんも平然としてましたよね?」

「私は怖いものなんてありませんから」


 さすが音無さん……


カランカラン♪

「いらっしゃいませ」

「ようやく見つけましたよ! ノエルさん!」


 私が敵だと思う奴(巨乳系女子)がきた。

 あれ? 音無さん? 怖いものはないんじゃなかったんですか? 凄い怯えて見えますよ?


「ちょ、ちょっと待って下さい! まだ終わってないんです!」

「またですか! もう締め切りは過ぎてるんです! 今日中に出して下さい!」

「わかりましたからそんなに詰め寄らないで下さいいいぃぃぃぃ!!!」


 音無さん少し涙目になってて可愛い……いつも笑ってるからああいう顔がすごくいい……写真撮ろ


「どうもすいません迷惑掛けてるみたいで」

「いえいえそんなことありませんよ。見ての通りお客さんは少ないというか居ませんから」


 ホントにね。人なんて私含めて3人だなんてなんでだろうね。


「……そうですね。あっ、私は朝日といいます」

「朝日さん、私はティアっていいます」

「ティアちゃんですか。可愛いですね。じゃあコーヒー下さい」

「わかりました。そのうざったい胸を磨り潰したらすぐに淹れてきますね」

「え?」

「ふふっ、冗談です」


 私はコーヒーを淹れていると


「ずいぶん手際がいいですね」

「従業員たちは2階でサボってますからね。この時間は法の抜け穴である私しかいませんよ」

「法の抜け穴って……」


 最低賃金の半分以下の賃金にこの労働時間。十分ブラックですね。数日後に倒れそうだね。

 ちなみにこの日は休日よりもお客さんが多くきました。夕飯の力って強いですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ